焦げ目に焦がれる焼き絵の焼き目いろいろ
焼き目のいろいろ…です。
基本の丸ペン
これが、基本の丸ペン1mmです。
品番T21-B1/マイペン・マイペンアルファどちらにも基本セットに入っているペン先です。
こちらは、均一の線が出ます。
こういう感じ。
線の強弱は、主に「ペンを動かすスピード」と「筆圧」で調整します。
上の画像だと、水の線のような極細で先端の抜きが細くなってるところなどは、ペンの動かし方をGペンで引く時みたいに素早く、抜いていく感じ。
速度と圧の調整でこれくらいの極細線は出るので、0.5mmのペン先は必要ないかな…と思って買ったことがありません。
試してみたい気持ちはありますけどね。
輪郭線の、一定のところは、一定の速度や筆圧で動かします。
素材が木なので、1カ所に長く先をとどめていると、じわじわ焦げ目が濃く深くなってしまいますので要注意。
それを狙っていくことも、もちろん、あります。
筆の線的な線の変化が欲しいところは、重ね描きしてタッチを出します。
上の画像だと、腹の線とか。
いずれにしても、金属で固いペン先です。
Gペンなどのようにペン先が割れていることもないので、ペンの線そのものは変化はありません。
ただ、焼く素材の性質は、すごく反映されます。
板が合板なら、継ぎ目も影響します。
天然板などによくある節目や目地のムラなどは、焼き色が全然つかないこともあり、それらを「消す」ことは基本的にできないので、逆にそういうところを活かすような絵にするのがよいです。
柔らかい素材(シナや桐など)は、とても描きやすいですが、焦げたり穴になりやすい面もあってデリケート。
細かい細工はしやすいです。
上の画像の素材は、トチの天然板です。
全体像は、こちら
尻尾のあたりに、ちょっと濃い木目の出てるところがありますが、こういうところは、やや焼けにくいです。
焼き絵は板の種類や状態を活かしていくのが大事ですね。
もともと描くために製造された用紙やキャンバスとは、やはり、違います。
この絵は、両側に耳がついてる変形の板で、なかなか気に入ったものでした。
そして、丸ペンのみで描いた数少ない絵です。
次回は、木の種類や節目などによる焼き目の違いを書いてみますね。