旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

外圧で否応なしに変えられるのではなく、自ら選んで変えていく

心からの感謝を送ります。

 

密かに、そんな風に思う出来事が、ここ最近立て続けに起こる。

 

あと半月ほどすると、また一つ、年を取る。

新しい一年のサイクルが始まる。

今は、現行サイクルの最後にさしかかったところ。

 

そんな時節に起きる、様々な出来事。

私自身に起きることもあれば、人が見せてくれることも、ある。

 

ああ、少し前までの私も、こうだったな...と、しみじみと実感することもあった。

この世界には、こんなに美しい心根と在り方で生きている人がいるんだな...と、感動させてもらうこともあった。

 

ほとんど同時期に、全く同じ金額による似た目的地を指す二種類の提案を受けた、ということもあった。

面白いことに、片方は迷うことなく却下し、もう片方は迷うことなく決定した。

どちらも、提案者との面識はなかったから、人間関係が作られていたか否かには無関係の結果だ。

嗅覚だと自分では思っている。

 

親しくしていくだろうと思っていた人と疎遠になる道を自ら選んだ...ということもあったし。

逆に、突然始まった縁が未来を変えてしまう予感だ、ということも起きた。

 

スゴイなと思っていた人の「バックボーン」を垣間見ることも起きたし。

知ってるつもりのことを、改めて「なんとまあ、すさまじい」と改めての敬意が沸いたということも、起きた。

 

 

いろんなことを、新しい角度から見ることになっている。

 

もちろん、私自身のことも。

 

 

自分には、大して何もない...とずっと思っていたけど。

そういう感覚で生きていくのは、もうやめよう。

もちろん、「自分はまだまだである」という感覚は一生消えることはないと思うし、消えてはよくないとも思う。

研鑽は永遠に続くのだ。

 

今言ってるのは、そういうことじゃなくて。

 

自分自身に敬意を持つ、ということ。

ここまで生きてきたことに。

 

私の神や、ここまで血をつないできてくれたご先祖。

そういった繋がり全てを含めての自分であること。

自分には、まだまだ挑戦することが山ほど、あること。

常に新しく書き換えていくのだ、ということ。

 

 

私の名前とか、作品とか...残したいのは、そんなものじゃない。

そんなのは、何一つ残らなくてもいい。

どっちでもいい。

 

残したいのは、種だ。

 

胞子と言う方がいいかも。

 

因子、でもいい。

 

 

私が受け取って、「やりとげてきた先人がいる」という勇気になった。

そんな、種。

 

 

環境に適応し、変化していくことができた種だけが、生き残る。

世界は、そういう風にできている。

 

自分という小さな世界の中でだけ引きこもっていても、その種はどこにも飛ばない。

つまり、他のどこにも根付くことなく消えるだけだ。

 

自分という存在は残らなくてもいい。

年齢とか条件とか資産とか関係なく、挑むことで拓かれる道がある、という一つの事例だけが残ればいい。

 

私をここまで引っ張ってきてくれた人達に報いるのも、それが一番よい方法だし。

与えてもらってきた世界に還元するためにも、それが一番よい。

 

 

今日まで続いた世界が、明日も続くとは限らない。

続かなかったとしたら。

新しい世界に新たにつなぐには、どうしたらいいのか。

 

自分も一緒に、新しくなるしかない。

 

否応なしに変えられる、変わるしかない...というのではなく。

自ら、変えていきたいと私は思う。

 

 

 

 

これは私の名で描いた龍印画を、別の絵と掛け合わせた「新たな表現」への途上にある画像。

あるモノと、別のあるモノが掛け合わされて、どちらとも違うモノになる。

そんな実験。

https://www.instagram.com/p/BaLMM_gFgMd/

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