陶器絵付け なんとか、目処が立った感じがやっとできました
窯から、変形絵皿6点が出て参りました。
今回のは、かなり、安定していると思われる材料を用いての絵付けでした。
逆に言うと、もしも今回も失敗してたら、次はまた材料の構成から再検討に入らなきゃならないところ。
今までになく、ドキドキの窯出しとなりました。
結果的には、ほっと一安心。
これくらい薄めたら色飛びするであろうという予測でのギリギリの彩色をした箇所もありました。
無理をお願いして分けていただいた貴重な配合済み絵の具も、厚塗りしてみたところもいい感じになっているし。
線描きも、これならOKであろう、と思える焼き具合。
この素材たちで作る方向で、あとは自分の技術向上や、手持ちの絵の具の色数を増やしていくなど実践的なことを考えていける段階に入りました。
そして、これでやっと、瀬戸の窯元さんに発注してロットで数量を仕入れる予定にしている角皿への絵付けを試す段階になりました。
大中小と3パターンある、なかなかおしゃれで高級感のある角皿です。
絵の具の扱いも慣れてきたので、今サンプル版として仕入れさせていただいている分は大胆な絵柄なども試してみて、その素材を活かす描き方を見つけていきます。
ようやく、試作品としてではなく作品としてお出しできるレベルになった感触です。
でも、私は実に人に恵まれています。
普通なら、ろくに粘土も触ったことがなかったレベルの人間がここまで持ち込むには、最低でも数年は要したでしょう。
かかった費用も、半端ではなかったはずなのです。
それを、非常に好意的に様々なことを教えてくださる先輩作家さんや窯元さんがいてくださり。
欲しい情報が欲しい時に、いい感じで入ってくる状況になったり。
難関の絵の具類も、よい卸さんを教えていただけたし。
外には出さない方針であるはずの調合した材料を分けていただくことができたり。
使いたい技法を丁寧に教えてくださる方に出逢えたり。
本当に、恵まれたよい状況で進めてくることができました。
応援されてるな、って感じてます。
あと一息で、やっと、「スタートライン」に立つことができます。
そして、そこからは、永遠の研鑽が始まります。
陶器絵付けって、最後は窯にお任せで、自分でどうにかできる領域はほんの手前のところまで。
でも、それが醍醐味でもあり、困難であるが故の完成後のアドバンテージとなる。
造形品も作るのは大好きなので、陶器方面はこれからも力入れて、絵付けと作陶両方、精進していきます。
ひとまず。
絵付けはなんとか、目処が立った感じ。
本当に、ほっとしてます。
今日、窯から出てきた絵皿の一部分。
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