インスタントなプロたちとオリジナルのメニュー/協会と独自開発
いろんなジャンルで、一通りの成功(と思われやすい状況)を収めた人たちが、次々、起業塾みたいなものを開いていっている。
需要があるから。
ジャンル違いの指導者につくよりも、同じジャンルの人の方が話もわかりやすいし、なんか安心…と、いうところだろう。
でも、なんだかなぁ…と、思うことも、多々ある。
結局のところ、他人のやったことを踏襲して自分がうまくいくかどうかなんて。
保証されない。
当たり前だけど。
もちろん全部がそうではないけれど、ビジネスモデルとして「一番儲けやすいのは〈提供できる人にしてあげる〉こと」なわけで。
資格ビジネスが、やはり一番安定した収益になるわけ。
それだけ、〈提供できる人になりたい〉需要があるってことで。
常にそんな需要があるというのは…教えられた人のほとんどは、長続きできないから。
次々と、新たな〈なりたい人〉が、現れる。
長続きできない理由は、ビジネスセンスに欠けているとか、資格取ったら満足しちゃうとか、あるけども。
そもそも、商売できるようにならない内容だ、というのも、多々あるわけで。
たかだか一日や二日の講座で、プロになれるような内容ですよ。
誰でも一日でプロ。
その人がまた、一日でプロだという資格を出す。
すでに土台ができている状態の人に上乗せするような種類のものなら、一日でもいいかもだけど。
未経験者でも一日で…なんてのは、劣化コピーの量産にしか、私には、思えない。
そういう私も、一日や二日で「有料で提供してもよい」ということになっている資格を、いくつか、持っている。
絵が天使になっちゃった時期に前後して。
アート系の資格と、スピ系の資格を、それぞれ、いくつかずつ。
けど、結局、一つも、使ってない。
同じ資格をフルに使って仕事をしている人達もいるので。
それを「使えなかった」のは、私が「そのように動かなかった」からだ。
だから、それらの資格が「使えない資格だ」とは、言わない。
どんなことでも、結果としてモノにすることができたか否かというのは、その人次第…と、思ってもいるし。
これもまた、「カースト」の一つだな…と、思うだけだ。
もし、そういう資格をいくつか持っている、っていう人に、「どうしたらいいか」と相談されたとしたら。
ていうか、実際に最近、そういうことがあったのだけど。
「組み合わせを考えて、あなたのオリジナルメニューに作り直しなさい」
と、答えるよ。
別の資格講座を創始しなさい、という意味ではないので、そこんとこ間違えないでほしいのだが。
「セッション」を、「資格」でやるのではなくて。
「自分の持っている技」から、組み立てて、提供することを考えようよ、ということ。
協会ビジネスによくある「御法度」に抵触することになるかも知れない。
もし、そうなったら。
よく、考えるチャンスだと思う。
その協会に、しがみつく意味があるのかどうか。
同時に、「その協会で教えてもらったスキル」を、我が身勝手に振り回してもよいのかどうか。
そうした中で、さんざん葛藤して、その中から生み出してきた「オリジナル」こそが、自分だけの資産だ。
私は、そう思う。
決して、「協会の中で教えられたことを、オイシイところだけとってきて勝手に我が物にする」ことを勧めてはいないので、そこんとこも間違えないでほしい。
協会で教えていることは、それぞれの創始者達が考え抜いて組み立てたものであって。
それを「お金を払って伝授された」ことを踏みにじって良い理由は、一つもない。