あなたの知らない世界…は、ついつい「ないこと」にしたくなる…が
自分が知ってる世界だけが全てじゃないよ。
— 異界絵師 緋呂@あかり玉制作中 (@HIRO_eshi) November 21, 2016
自分の想像を超えたこととか、過去の積み重ねの埒外にあることって、腐るほどあるし。そういうのを何でもかんでも、あんなのあり得ないとか、インチキだとか、知らないのに断罪的なことは、けっこう恥ずかしいと思う。昔は私もそういう傾向があったけど、視野が狭いだけだったってことも多々あったさ~
— 異界絵師 緋呂@あかり玉制作中 (@HIRO_eshi) November 21, 2016
つい最近まで、「山道走ってて、民家の敷地に見かけた“あの木”を1億で買いたい」とマジ話をする人間がこの世にいるとは、思わなかった。
人から聞いても、大げさに脚色してるんだろうと思っただろう。
本人から直に聞いちゃったら、信じないわけにいかない。
そんな風にして、ウン千万でポーンと買ってきたご自慢の木が何本もあるのだ。
車とか、何らかのプレミアムな品を大枚はたいて買う人たちがいる、ってことはわかっていたけど。
人間て、「知らないことは不安」に感じるように、できている。
だから、想像すら及ばないことを…特に、証明しようのないようなことだと。
まず、十中八九、否定したくなる。
それは自然なことだから、しょうがない。
けど、そういうのを、「あんなのインチキだ」とか「ウソだ」とかって、すぐに断罪しちゃうのも、やっぱりどうかな、って思う。
想像の埒外なことを聞かされた時、否定したくなるほどザワっと来る。
で、次に、なんか奇妙な正義感に駆られるタイプがいて。
そういうパターンを持っていると、どうにかして否定材料を探し、その話をしている人や、関わった人達を悪し様に斬り捨てつつ、騙されるな~なんて、のろしを上げたくなてしまったりするんだな。
確かに、意図して騙してることもあるだろうし。
インチキを吹いてることもあるだろう。
そういうのに巻き込まれてたら、気の毒(というか、バカ?)だと思うだろう。
だから、啓蒙しなきゃならないって。
けれどね。
そこには、自分自身の中の不安とか、劣等感とか、欠乏感とかいった、何らかのマイナス要素があって、それが駆り立てているだけ…ってことも、あるわけでね。
そういうのを、何回もやらかしてきて、いい加減アホだなと思うので。
私は、見かけても、静観するだけになってきた。
断罪とか、告発とか、ブチ上げる系のことは、今は興味ない。
時々怒りを感じるようなことに遭遇する場合もあるけれど。
そういう時でも、「私には想像すらできないだけ」のことが実際に広がっているかも知れない…ということだけは、忘れないようにしてる。
一面だけ見て斬り捨てるのはカンタン。
けれど、世界は一面ではないのだ。
どれだけ、自分が賢いと、知識豊富だと、遠くまで見通せると、思っているのかな?
お釈迦様の手のひらを飛び出せなかった孫悟空…みたいに、なってやしないかな?
そういうことは、すぐにはわからないし。
わかった時は、めちゃくちゃ恥ずかしい。
でも、それもまた、通る道。