旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

100冊ハウツー本を読むよりも、1つの実践!

世の中には、「○○の仕方」とか「**する方法」とか「△△の成功法則」とかいう類いの本が山程ある。

私も昔はそういう本をよく買ったけど。

今はもう、滅多なことでは買わない。

買わないことがいいことかどうかは、別としてね。

(何しろ、読んでも取り入れることができない場合が多いので、読んでもしょうがない…という……)

(だから、具体的に必要なことが出て来て、取り入れるしかない時にだけ読むようにしている)

 

 

先日、凄まじい本の読み方をした過去がある方のお話しを聞く機会があった。

何がって、冊数も凄まじいながら、その「読んだ本を使って検証したこと」と「そのやり方」が、凄まじかった。

具体的に書けないので伝わらないだろうけれど。

その方の話は、今まで聞いてきた中では群を抜いていた。

すごい!というのが足らなくて、「いやあ、凄まじい」としか言いようがない。

 

その方は、検証したことを実践した。

その実践の仕方も凄まじい。

結果、プロになって。

第一人者的な存在にもなった。

 

これがもし、いくら凄まじかろうと「検証した」に留まっていたら、そこまでにはならなかったと思う。

 

検証って、実践ではない。

ましてや、どんなに沢山読んでも、「ためになった!目からウロコ!」とかいう意味のない感想だけ量産してたら、何も身につかない。

目からウロコ!なんて、何も具体的にはなってなくて、何一つ理解してなくてもそれに気づくこともできないレベルの、無意味な記号でしかない。

それをいくらシェアしようと、本の売上げには少し貢献するかも知れない、っていうだけだ。

 

そして、それは「検証」でも「実践」でもないし。

感想を述べただけで具体的に取り入れないのであれば、何も自分のモノにはならない。

 

 

どうせ、そこどまりにしか使わないのなら。

いっそ、一切読むのをやめて、自分の思ったことを試してみる方がよっぽどいいんじゃないだろうか。

 

(あ…でも、ブログの記事数は稼げるな。

話題の本ならアクセス増も見込めるかな。

それをゴールに設定した読書なら、それもアリかな)

 

 

【実践を始めた人達が集うイベントに出展します!】
好きを仕事にする見本市 かさこ塾フェスタ東京

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日程:2017年4月16日(日)10時~18時
会場:東京文具共和会館(東京都台東区柳橋1-2-10)

入場無料!

出展内容:作品展示、ライブペイント

筆もじスト小林佳織さんとの、筆もじ×ライブペイントのコラボパフォーマンス

(14:20~15:20 設営準備コミ60分/事前予約優先、筆文字レクチャーつき参加費500円。事後に投げ銭歓迎!)

art-hiro-b.hatenablog.jp

 

art-hiro-b.hatenablog.jp

 

61名の出展者紹介はこちら

 

不毛な水掛け論をブチ切って解決させる方法

好きなだけ話をさせておいて、頃合いを見て強制終了させること。

 

言いたいことを言わないで終わらせると、どっちみち後で問題が再燃する。

双方、言いたいことはあって当然。

双方、正当化したくて当然。

 

話の流れがどう進むか、第三者的に見ていればだいたい、想像はつく。

もし、想定してない方向に流れはじめて、それが危険な香りなら、早々に割って入る方がいいのだが。

想定の範囲を大きく越えない限りは、一旦は水掛け論をある程度、やらせた方がいい。

 

当事者同士は、おたがいに、「これは不毛でしかない」と、薄々はわかっている。

だけど、引くに引けない。

いつまでも放っておくと、どんどん互いが墓穴を掘り合う。

感情が先走ってしまうと、留められなくなるので。

そうなる直前に介入しなければならない。

早すぎても不完全燃焼になるし。

遅いと、手の施しようがなくなる。

 

今だ、と思ったら、ためらってはいけない。

 

 

間に入ったら、どっちの話も一切、聞かない。

1.事実の確定。

2.提案。

3.合意か否かの確認。

以上。

 

あくまでもイレギュラー策として

4.合意できない場合は代案を出させる(2に戻る)

というのも、ある。

4のループは一回まで。

あまりにもフクザツになっている場合は要検討ではあるが、合意できないのはだいたいが感情の問題だ。

だから、何度ループしても、ダメな時はダメ。

 

日を改める方がいいかも知れない。

 

 

 

意思の疎通を図るには、共通認識をどこまできちんと作るかが鍵!

言葉をいろいろと使って、同時に想像力も使って、「今、まだナイもの」をどのようにするか、を相談する。

それって、けっこうスキルがいる。

 

まず、お互いが「基準」としている状態を、いかにして正確に把握しあうか。

そこから、問題になる。

 

さっき、作業部屋DIYの大詰めとなった棚の作り方を、話しあった。

一口に「ここに棚を作る」と言うけれど。

実際には、意外と、双方に「こういうもの」として想定している状態が食い違っていたりする。

 

今まで、この部屋作りについては、私はあまり細かく希望を言わなかった。

ぶっちゃけると。

床にどういう板を貼るか、壁にどういう素材を貼るか…というのは、私にとっては優先度がそれほど高くないのだ。

黒すぎるカラーリングになりさえしなければいい。

黒統一はシックで素敵だけど、印象が暗い。

私には、仕事場というよりは「洞窟」イメージに近寄りすぎて、制作意欲が減退しかねない。

ヘタしたら、お昼寝部屋になってしまう。

 

一部屋しかない、という都合上。

床に大きいのを寝かせて描く可能性が大きい、という都合上。

収納と展示を壁面に寄せて中央を開けるのは必須。

 

もう、それくらいしか、「最低条件」としては、ない。

 

あ…もう一つ。

カウンターテーブルのところにある窓。

あそこに、ヒダの多いカーテンをつけたくない…っていうの。

ヒダが邪魔になって開けっ放しになるのが目に見えているから。

これは、御簾を使うことで決着した。

 

 

しかし。

棚の具体的な構造…となれば、話は違ってくる。

入れるモノは、私が使うモノだ。

ぶっちゃけると、見栄え<<<<<<<<実用性だ。

段違いの飾り棚などは、余裕のある空間でならいいなと思うけれど。

それに大きなスペースを取られても困る。

そして、下の段の棚に扉をつける…という話が、私にはずっと気になっていて。

 

いらねえ…

 

と、思っていた。

今までも何度か、扉は要らない、と言っていたけれど、ダンナは「キレイに見えるように」を中心に考えてるから、意味がわからないらしい。

 

この棚は、奥行きも深くない。

そこに収納できるものは、限られている。

あなたは母屋から額を外に出したいのだろうけど、そもそも、そんなところに収納しきれる分量でもサイズでもない。

無理。

キレイに、と言ったって。

扉がキッチリ閉まらないなら、その方がより、見栄えが悪かろう。

 

いや…はっきり言おう。

 

あなたの嫁は、金輪際お片付けのできない女なんだよ。

そんな「扉」なんて、閉められるわけがないだろう。

 

 

いよいよ、明日、問題の棚の具体的な作りに入る。

もう、こうなったら。

図を書くしかない。

 

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もっとぐちゃぐちゃだったんだけど。

一応、最終的に「これならいいか」と双方合意に達した。

もう一つ別のレイヤーに、問題の「扉をどうするか」の代案を書いた図があるのだが、そこは完成品をお見せするまでのお楽しみ。

 

扉プランは阻止成功。

 

当初のプランとして聞いていた「棚」案よりも、使いやすくなったと思う。

そして、作る手間も材料費も、たぶん、この落ち着いた案の方が楽にすむはず。

(なんせ、幅10センチ弱の板を並べて扉を作ろうとしていたんだから………それも4枚も!)

 

 

しかし、文明の利器はホント、ありがたい。

現場写真に書き込んじゃえば、一番わかりやすくて楽。

 

 

こうして、さまざまな手段を尽くして「見える化」して、共通認識をきっちりと作る。

それが、「協議」の鍵。

 

もう、私も満足できる棚になると安心して丸投げできるってもんです。

 


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