記憶や記録がある限り生き続けるもの
「上を向いて歩こう」っていう歌が、好きだ。
歌っていた坂本九さんは、御巣鷹山に墜落した日航機に乗っていた。
あの事故については、今も、いろんな憶測が飛び交っている。
…が、そういうのは、興味ない。
「上を向いて歩こう」は、他の人が歌っているのも聞いたけれど。
やっぱり、坂本九さんの声が一番好き。
ただポジティブなだけじゃなく、その中に少し、もの悲しさを含んだ声がいい。
あの曲は私が生まれる前にこの世に生まれ出て、今も、これからもずっと、人の間に生きていく。
作者や歌手の没後も。
誰かが記憶している限り。
もちろん、足元にも少し気を配らないと危ないけど。
足元ばっかり見ていたら、見逃してしまうものが多すぎる。
この世界には、美しいものがたくさんある。
人の中にも、美しいところがたくさんある。
記憶している人がいる限り…記録が残っている限り、生き続けるものが、たくさんある。