旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

何かを成し遂げ得る「粘り強さ」と、しつこく不愉快を誘う「粘着質」は、同じ一つの性質なのだ

長期間にわたって何かを継続できることを、「根気がある」と言う。

概ね、評価される性質である。

 

逆境に立っても諦めず、事態を好転させるチャンスをつかみ取ってモノにする。

そんな人を「粘り強い」とも言う。

これも、評価される性質である。

 

 

それが、一転。

悪い方に作用した(と、受け手が感じた)時は、批判対象になる。

同じ性質の、作用の仕方が違うだけなのに。

 

 

 

「粘り強い」のは、粘着質だから…でしょ。

だから、根気強くやり通すことができるのであってさ。

だから、逆境を跳ね返せるのであって。

だから、何らかの立場を獲得できているのであって。

 

その性質を美点とするか、欠点とするか…なんて。

状況によって、いかようにも変わってしまう。

見る側の主観によっても、変わってしまう。

 

 

多感で繊細な表現をもたらす美点となる、「ある種のやさしさ」も。

欠点となる面が強く出れば、感情の暴走に振り回されやすく、ちょっとしたことでも激烈に反応してしまい、結局自分が傷ついて損する。

どんな良い性質も、時には裏目に出る。

 

そういうことは、常に頭に置いておくのが、自分がストレスまみれにならない方法として有効だと思っている。

 

f:id:art-hiro-b:20161114013346j:plain

 

 


掲載画像、文章他の転載はご遠慮ください。引用の際は出展元の明記をお願いします。