旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

夢ではない、現実にあった事だから。夢のようだった…なんて言わない

今日は、「今だからこそ書いておきたいこと」に絞ることにする。

昨日のかさこ塾フェスタを中心としたテーマではあるけれど、出展するとかしないとか…もっと言うなら、かさこ塾生であるかどうかは、大して関係ない。

テーマそのものは、「好きに生きたい」人には、全員に、関係あることだ…と、思っている。

 

今は、塾フェスタ、最初の開催地である東京が、大盛況のうちに終了してから一夜。

100人の打ち上げ会が終宴してから、ほぼ24時間が経過した。

個人的な思いとか、たくさん、たくさん、あるのだけど。

この後、福岡、大分中津、京都、そして名古屋が続く。

東京を終えて思う→今後に向けて。

 

 

「夢の中のよう」ではなく、あれは全て「現実の出来事」

イベントというのは、やっぱり、当日のノリ、ライブ感、人の出入りと熱気…と、非日常空間となる。

それがために、終わった後は「なんだか、夢を見てたみたい」という感覚になると思う。

それほど、昨日の熱気は凄かった。

抜け殻になった感…いわゆる「燃え尽き症候群」にもなろうという盛り上がりだった。

 

でも。

あれは、夢の中の出来事ではない。

全て、現実にあったコト。

みんなが、一人ずつ、あの空間に居合わせて、各自の役割を果たして、更にもっとできることをやったという、結果。

 

だから、昨日のことは、今日に、明日に、そのずっと先へと、確実に続いていく。

 

塾長でもないのにこんなメッセージ書くのも、なんかヘンかな、って気もしたけれども。

でも、「夢の中のことだったみたい」と、あっという間に醒めていく、普通のイベントのように、したくないんだよね。

そして、関わった人みんなにも、そんな醒めた受け止め方に落ち着いて、飾り棚に片付けてもらいたくない。

 

あれは、現実にあったこと。

 

だから、みんな、いつでも、あの熱気を生み出せる。

自分の人生で。

 

ラストショーを飾った大瀧冬佳ちゃんは、ボディにペイントしている時に、こんなことを言ってた。

「出展料を回収するとか、仕事につなげるとか、そんなこと全然、考えてなかった」

「本来なら、少しはそういうことも計算して参加するものなんだろうけど(笑)」

「今日のダンスは、思い切って投げ銭式にしてみようかな、って」

 

投げ銭、いいなと思った。

ダイレクトに、彼女へのみんなの思いが反映される、素晴らしいアイデアだと思った。

 

実際、終わってみれば。

予想を上回るどころじゃない、大きな金額を、観客のみなさんが彼女と彼女の相方(踊れるカバン作家はしかわひかるくん)に、捧げたわけだ。

進んで、喜んで、お札を箱に入れている人達の表情は、彼らのパフォーマンスがいかに素晴らしいトリを飾るものだったかを物語ってた。

 

 

パフォーマンスを支える技術や基礎力を培っていた彼女だから、できたこと。

…確かに、それはある。

 

でも、相方さんは、ダンスは素人さん。

未経験者をそこまで引き上げた冬佳ちゃんが凄い、というのは、あるとしても。

そのパフォーマンスから溢れ出る「彼の思い」が、何よりも感動を生んだと思う。

 

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△撮影/かさこ塾名古屋2期生 野元春香さん ※フォーカス修正させていただいてます。

 

 

彼らは、実際、凄い。

 

でも、凄いのは、彼らだけじゃない。

 

昨日、フェスタの会場に足を踏み入れた人全員。

「好きなことをする」「好きに生きていく」そんな糸のはしっこを、それぞれ手に握っていたから、あそこに来られた。

 

実際に来ることができなかった人達も。

昨日の様子をSNSなどで気にかけてくれてた皆さんは、やっぱり、その糸のはしっこを握っている。

その細い見えない糸は、そんな遠隔地の人達の気持ちも、確実に、会場に送ってくれてた。

 

自分ができること。

やってみたいこと。

できるけど、もっと楽しくしたいこと。

 

そんなことを、確かめるために。

昨日、あの会場に来てくれたり、参加したり、気持ちを送ったり。

それは、夢の中のことじゃなく、現実に一人一人が起こしたことだ。

 

 

「ああ、楽しかったね」で、一時の興奮だけですぐに醒めてしまった…という、ありきたりな結果にしても、いいのか?

 

今まで、何かやりたいと願ったのに、興奮して醒めて終わりを繰り返してきたから、「イマイチ面白くない」って感じてたのではないの?

 

それを変えよう。

 

塾生にならなくてもいいし。

フェスタの出展者にならなくてもいい。

(もちろん、なった方がいい)

 

要は、そのエッセンスを、自分にどう取り入れるかってこと。

 

一時の盛り上がりと、その反動の興醒め。

その後に来るのは、「なんだ、結局、あれも大したコトないよね」みたいな「変化しない日常に戻るための理由付け」という、くだらない屁理屈だ。

 

そんな方に流れては、がんばってたって「面白い人生」なんて、創れない。

 

 

興奮は冷めてもいいけど、熱意は醒まさないでいるほうがいい。

 

誰でも、魂に着火はできる。

 

各自の属性によって、「着火」を「冷凍」とか「爆風」とか「閃光」とか、いろんな表現に変えてみてほしいと思う。

一番、自分の気持ちが上がる表現があるはずだ。

そういうのを探す時、ヘンに大人ぶるのは良くない。

誰も見てないし聞いてないから、自分自身に対しては、恥ずかしいと思わずに真っ直ぐ、探してほしいと思う。

 

思い出そう。

大人ぶってきたから、いつの間にか、「なんか面白くない」日常が定着してしまったんだよ。

(自分自身の基準で)面白い生き方をしたくて、いろんなことを学ぼうとしているんだからさ。

一番肝心なのは、「ヘンに大人ぶらない」ことだと思うよ。

(今私がこんなことを言ってると知ったら、過去に関わった人の多くはびっくりするだろうwww)

 

 

あれは、夢の中の出来事ではない。

みんなが、現実に創りだしたこと。

だから、今後の日常という現実にも、確実に繋いでいける。

 

終わった後の日常にも繋いでいける、ということが、「大人の文化際」の醍醐味だと思うんだ。

 

 

 

昨日、複数の人から

「もっとどんどん、思ってることぶっちゃけて書いてほしい」

って言われたので(笑)

調子に乗って、エラそうにしてみた。

 

 

でも、これが、私の「次へ繋げる」の始まり。

 

この先、かさこ塾という団体との関わり方が変わったとしても。

関わる人との関係が、変わったとしても。

「こう思った」ことは、事実として自分の中に永久に残る。

 

 


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