生まれ育った名古屋はかつての陶磁器産業隆盛地/老舗の歴史に学ぶ
生まれも育ちも名古屋市の私。
その名古屋は、昔から「ものづくりの街」だった。
トヨタという偉大な企業のおかげで自動車産業は盛ん。
でも、そもそも、もともと、ものづくりの街だったのだ。
トヨタは自動車産業にシフトする以前は、機屋(はたや)だった。
機屋って聞き慣れないかも知れない。
織(はた=布)の織り屋のことだ。
そこらへんは、こちらをご参照。
名古屋で隆盛を極めた産業の中に、陶磁器輸出があった。
陶磁器の老舗ブランドNoritake(ノリタケ)は、ノリタケさんが創業したからノリタケなのではなく、名古屋市則武という地名をとった企業。
創業者は、幕末の御用商人だった森村市左衛門という方。
ノリタケの歴史は、日本の洋食器の歴史...と、言われている。
詳しくは、ノリタケの公式サイトで。
名古屋駅から徒歩10分くらいの則武新町に、ノリタケカンパニー運営の陶磁器のテーマパークともいえる「ノリタケの森」がある。
名古屋駅近隣としては広大な面積の公園で、今も新しく開発工事が行われている。
ここで、陶磁器産業のことをいろいろ、学ぶことができる。
陶磁器と一口に言うのだが、ノリタケの製品は「ボーンチャイナ」という種類の磁器だ。
「陶器は土もの、磁器は石もの」と言われていて、原料が違う。
石ものである磁器の中に、ノリタケやナルミ、海外ならロイヤルコペンハーゲンといった有名ブランドが使っている「ボーンチャイナ」がある。
磁器原料に骨粉を混ぜた、乳白色で艶と光沢があり軽くて衝撃に強い焼き物。
パーク内のクラフトセンターでは、そのボーンチャイナの製造工程を見学できる。
実際に職人さんがお仕事されているところを、拝見できるようになっている。
複雑な置物を、どのようにして型取りし組み立てているかも見ることができ、とても勉強になる。
2階は、絵付けの行程。
様々な技法を見ることができる。
また、好きな製品を選んで絵付け体験もできる。
お皿は白地以外に、下絵があらかじめ描いてある塗り絵感覚でできるものも数種類用意されていた。
恐竜やネコなどのカワイイ置物も用意されていて、何度も楽しめるようになっている。
絵付け体験コーナー - 文化と出会い、森に憩う。 ノリタケの森
通りすがりにふらっと立ち寄って、私も一枚描いてきた。
クラフトセンターの3階と4階はミュージアムになっている。
撮影OKの展示室で、人がいなくなった隙に試行錯誤して展示品と一緒のところを自撮り(笑)
陶器絵付けには「上絵付け」と「下絵付け」がある。
そこらへんは別に書くとするけれども。
私が今まで主に実験してきたやり方は、素焼きのところに絵付けし、上から釉薬をかける。
絵が釉薬の下に入るので「下絵付け」だ。
それに対して、釉薬の上に絵が載っているものを「上絵付け」という。
絵の具も技法も、下絵付けと上絵付けでは、様々に違う。
私。
どっちにも偏らず、両方やりたいのだ。
ほら、出たよ~、あれもこれもやりたい病が(笑)
下絵付け後、釉薬かけて本焼きし。
その上から、上絵付けで再彩色する。
上絵付けを、何度か焼き直す。
そうすると、
素地+絵付け+釉薬+上彩色+上彩色+時には金
ていう、多重の層になる。
手間暇も原価も跳ね上げるけども。
それだけ、深みのあるものになる。
技術も高める必要があるけれど。
なによりも、設備が重要になる。
一個だけ上絵付けを施したものを焼きたい...なんて時。
一個だけ、焼成温度の設定を変えたい...なんて時。
借り物の窯では、そんなことはできない。
たとえば、上に貼った龍の皿。
焼成後、更に彩色を加えて二度目の焼成を行い、更に金をのせてもう一回焼く。
なんてことが、できるのだ。
それがうちの作業場でできるようになる日も近い。
【東京】作品展が決まりました。2018年5月25日~27日@神楽坂【龍画展示会】
東京、初の展示会です。
【会場】GARAGE KAGURAZAKA http://garagekagurazaka.com/
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6丁目73 メゾンドガーデニア101
【会期】2018年5月25日(金)~27日(日)
10:00~20:00(変動の可能性あり、最終日は17時終了予定)
【会期中イベント】
・ライブペイント
・その他、現在企画中
【会期中の展示品・販売品】
・龍画(アクリル、焼き絵、水墨等)
・陶器作品
・展示する原画は一部を除いてご購入いただけます
・ミニ画集
・大天使スピリットカード
・ポストカード
・純金開運カード(企画中、名称仮称)
今回の展示会は、池田景さんによる招致イベントです。
景さんには、会場探しの段階から、いろいろと尽力いただいております。
関東で展示したい、とずっと思っていましたが、土地勘もないしなかなか、踏み切れなかったのですが。
よい協力者を得て、今回実現することになりました。
景さんのブログはこちら。
40代からの「リアルシンデレラストーリー」いけけいの読んだら「福」が舞い降りる!
展示作品や販売品のご紹介は、こちらで随時行っていきます。
会期は3日間と短いですが、期間中に会場で制作します。
そんなに広くない会場なので、壁一面を使う...とまではできないかと思いますが、状況が許す限り大きいものを3日間で描きたいなと。
そのあたりの企画は、まだほんの思いつきレベルなので、これから考えていきます。
5月末まで、比較的タイトですが、精一杯楽しんでいただける展示にして参ります。
関東方面のみなさん、よろしくお願いいたします!
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安易な謝罪は創作家の名折れ
創作家なんて、常にどこかの誰かの不興を買うものだ。
万民一致で礼賛されるなんてことは、ありえない。
(あったら、それはそれで恐ろしい)
書いた時の自分が、誰かに操られていたのだ...みたいな話ならば、また違ってくるだろう。
そうでもないのに、自分が書いたもので不興を買ったからといって、謝罪する必要などない。
もちろん、内容にあきらかな誤りがあったとか、法律的に問題があることを薦めていたなどの「明白な創作家側のミス」ならば、謝罪すべきだろう。
が、誰かの感情を害したとか、世論の流れに反したなどの理由は、謝罪理由ではない。
それは、ただの迎合だ。
自分の作ったものと、その時の自分自身に対しての冒涜でもある。
安易に叩く、安易に折れる。
叩くことと、不快感という感想を述べることはまるで話が違うこと。
そして、叩かれて折れることと、人の感情に配慮することは、もっと話が違うことだ。