「オモシロ消防訓練屋」のブログ閉めに学ぶ「ウザくない毎回自己紹介」手法
アクセス解析について先日、オンラインでのセミナーを受けた。
Web制作時代、Googleアナリティクスは必然的に触れることはあったのだが。
当時は「Webマスターツール」なんて名でアナリティクスの中に含まれていた機能が独立して別サービスになっていたりして、もう昔の記憶はほとんど役に立たないのは、知っていた。
そこで、現役プロの方が開催した、オンラインセミナーを聞いた、という。
その中で、説明に出てきて、印象に残ったフレーズがある。
「同じ内容を、何度、何記事、書いてもよいし、むしろ大切なことは毎回でも書くこと」
という。
インターネット時代になって、本と何が違うか...と。
それを、かつて制作者時代。
クライアントの担当者や、決裁権者に納得してもらうのがいかに大変だったかを、思い出した。
冒頭から読むもの、と思っている人たち。
いやいや、紙の本だって、頭から読むとは限らない。
目次を拾い読みして、必要なところしか読まない...という人は多い。
小説などの、冒頭から読む必然性があるもの以外は。
それが、Webサイトになれば、更に顕著になる。
基本的に、検索エンジンにヒットしてくるのは、該当するキーワードが含まれている「そのページ」であって、サイト全体ではない。
100ページあるサイトの中で、たった1ページだけが検索エンジンに拾われて、そこにダイレクトに人は来る。
その仕組みが、なかなか、理解してもらえなかった。
作る側の希望の通りにメニューを並べておけば、その順番でおとなしく読まれる、と思っている担当者さん達。
当時の偉い人達は、今すでに引退されている年代だ。
そもそも「改行位置」に執拗にこだわる、なども、仕組みを理解していない人達にありがちだった。
ページ幅を変えれば改行位置も変わってしまう、ということを、どうしても理解してもらえなかった...なんてことは、よくあった。
そんなことを、思い出しながら。
はたと、我が身に返る。
読みに来る人は、「1ページだけしか見ない」場合がほとんどなのだ。
それすら、全部は読まれにくいのだ。
なのに。
大事なことを、伝えようとしてるか?
毎日更新されるたびに読みに来てくださるようなありがたい読者様ばかりではない。
そういうありがたい方々にとっては「毎回ウザいよ」ということになりかねないのだけど。
それでも、伝えるべきことは、なんとかして、毎回入れられるような構成を、考えるべきではないのか。
バナーを貼っておけばいい、ってもんじゃない。
単に貼っただけのバナーは、逆効果になることだってあるのだ。
私が何者か、何を中心に活動している人間なのか。
それを、何かのキーワードで検索エンジンから来てくれた「一見さん」は、わかるだろうか。
否...だろう。
記事の内容だけじゃない。
1記事の中に含めるべき項目も、あらためて考えなきゃならない。
毎回、肩書きから名乗って記事をはじめろ、ということではない。
それは本当にウザいから、私も読み手としてそういうのに出くわせば、読むのをやめるレベルのものだ。
だから、そういうことではない。
サイト内リンクをウザくないように張り巡らす...とか。
そういうテクニック的なことも大事なんだけども。
それよりも。
「何をしてる人間で、どういうものを扱っていて、どういうスタンスで生きてるのか」
てことを、一見さんにとっても「ここ見ればいいのかな」ということをはっきり提示する、ていうこと。
または、ちょっとした一言によって、何者であるかイメージできるようなフレーズを駆使すること。
知り合いのブロガーさんが、その点実に面白くて有効な手段を用いている。
即座に、そのやり方が浮かんだ。
それは、
「毎記事、閉めに会社ロゴと、毎回違う文言で端的に特徴を出したキャッチフレーズを入れる」
という手法だ。
こちらのブログである。
スクリーンショットでご紹介したい。
これは、10月7日の記事の閉め部分だ。
この記事は、隔月発行のニュースレター10月号についての紹介記事。
その閉めのキャッチフレーズが
「はしごも訓練メニューに入れたい会社」だ。
ニュースレターの中身が、消防訓練に関するものなのだ。
毎回、書かれている内容を踏まえた面白いキャッチフレーズがついた会社ロゴで、締めくくっているのだ。
会社の取り組みや、記事そのものも面白いのだけど。
こうしたアイデアが、本当に、すばらしい。
運営会社の公式サイト
せっかく、こんな素晴らしい具体例を知っているのだから。
何か、自分も、「毎回、うっとうしくなく、一言紹介できるフレーズ」を考えてみようかなと思う。
うーむ、恐ろしくセンスが問われる.........
よし、ひとまず今回はこれだ
得意技は「とりあえず棚上げ」なアバウト絵描き
【緋呂 公式サイト/Shop/SNSリンク集】
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