旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

過去の自分がしかけた呪い せっかくだから逆転させて活用すればいいんじゃあるまいか?

自分が作ってきた価値観や、世界観というのは、自分自身で書き換えていく他ない。

人の助けを借りることはできるけど。

それはあくまでも補助にすぎず、実行は自分自身でやるしかない。

 

 

ずーっと昔に、いろんな要因によって形作られた観念というものがあり。

年を経て、自分の考え方も感じ方も世界観も少しずつ変化して、もはやその頃の自分とはまるで違う指針で動いている。

それでも、自分は自分で。

昔々に形作り一定の完成度に至り、それ自体が磁場を持つまでになった観念というものは、簡単には消えないものなのだ。

 

それを、実感した。

 

あの頃の自分が作った観念。

今では、もう、それに動かされることは減った、と思っていた観念。

でも、やっぱり、根の深いところで発動し続けている呪縛というのは、条件がそろったらきっちりと、あきれるほどの効果を発揮するものだった。

 

これもまた、魔法だな。

って、思った。

 

解除されない限り、発動条件がそろった時にきっちりと発動する。

お見事、昔の私。

 

そんなにまで、自分の描くもの、作るものを否定してたのか。

私は、自分の絵は嫌いではなかったはずなんだけどな。

そりゃ、満足するってことは全然なかったけれど。

そんなの、創作家は...ことに、職人的なタイプは、そういうものだと思うし。

人から認められた記憶の乏しさや、否定されてきた記憶の生々しさなんかは、今でも痛いんだけど。

それでも、基本的には自分の絵も小説も、嫌いではなかった。

というか、嫌いになれていたら、かえってよかった...と、思っていた。

そうなら、もっと早くにすっきりと、やめられたはずだから。

自然消滅するようにフェードアウトして、やめていったわけだけど。

それを惜しいとも思ってなかったブランク期間だけど。

もし、自分の作るモノを嫌いなら、そんな曖昧な消え方ではなく、「よし、これでもう終わりだ」ってどこかで思って、それで本当に縁を切れていたと思う。

 

無価値感は、今もずっと消せずに残っていて。

絵描き道に舞い戻ってからもずっと、それと格闘を続けてきた。

未だに、完全にそれに勝ったことはない。

ただ、足を取られることが減った。

それだけでも、私には大きい。

 

ところが。

本気の本気モードにならざるをえなくなり。

勝負をかけるだけの材料がそろってきて。

いざ、さあここから本番だ、っていうのを目前にした時。

呪いの発動条件を満たす出来事が続けて、やってきた。

 

多段階構造になっているこの発動条件。

今まで絵描き道に戻ってきてからも何度か、動いたことがあったのだが。

こちらの気合いというか、必要性というか、エネルギー値というか。

そんなものも、まだ大して蓄積されていない時だったので。

発動した呪いの質量も、それほどでもなくて。

(いや、当時にはそりゃ、大変だったんだけどね)

 

今は、その時とは比較にならないほど、私の未来へ向けての想いの質量が大きくなっているものだから。

発動した呪いの質量がもう、すごいことに。

 

自分を潰そうとする、この呪い。

 

かけたのは自分だから、自分が解除する他ない。

 

呪いが生きていたことにまず驚き。

その律儀な働き方に、驚き。

食らったダメージの大きさに、驚き。

 

昔の自分が抱えたものの根深さに、驚き。

 

 

こわいこわい。

 

また条件がそろった時に発動されたんじゃ、たまったものじゃない。

まずは、条件となっていることを「揃えない」ように動くということは大事なんだけど。

そもそもの、その魔方陣だか式だかをどうにかしないといけない。

この先、こんなことでいちいち落ち込んでいられない。

 

さあて。

この陣だか式だかを、逆転のものに書き換えることって、できるだろうか。

理屈の上ではできると思うんだけど。

 

せっかくの、これだけの威力を持ったものなんだから。

消すよりも、逆転させて、潰すんじゃなく活かす方の力に転換できれば一番いいじゃないか。

 

言縁百式の札を早く完成させろ...って、今浮かんできたけど。

それが使えるのか????

わからん。

 

基礎がないからホント、頭が痛い。

 

 

何にしても。

条件を揃えない、ということは、努力できる。

うっかり揃えてしまわないように気をつけよう。

ここは、気がついているから、回避はできるはずだ。

若い頃の自分から出された課題だからなー。

どうにか、するしかない。

 

 

 

 

この箱が、早く中身をくれ、と訴えております(笑)

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