【伝言】自分の領分を超えようとする欲は最も忌むべき悪の一つ
自分の本来的な役割を超えて、別の役割を担おうとする者がいる。
その原動力は、主に、欲から来る。
欲が悪ということではない。
能力の限界を見失わせやすいのが、注意すべき点であるという以外、欲が悪である要素はない。
善意や慈悲も、時に人の欲の源となることがある。
度を超えてそれらを施そうとする場合、それは押しつけとなり、誰のためにもならぬ。
そればかりか、弊害となる。
どのような方向であっても。
どのような種類であっても。
領分を超えた時、その行為は他人の領域への侵略であり。
自由意志を阻害するという意味で、もっとも忌むべき悪の一つとなる。
自らが能力値の限界を超え、その反動で他を巻き込んで自壊することは珍しくはない。
それは、甚だ迷惑な行為であり。
それによって更に他の領域を侵していくのだから、最も忌むべき悪の一つである、という意味を理解しなくてはならぬ。