【伝言】人のルールで人の世界の外を縛ることはできぬ
お主ら人の世界で創り出した人のルールは、人の世界の外を縛ることはできぬ。
しかし、人の世界は、その外側の世界に内包された存在。
ゆえに、外側のルールは、人の世界にも適用される。
人には、社会という大きな枠のためのルールと、一人のためだけのルールがある。
そのズレの大きさにより、生きづらさの差が生まれる。
しかし、社会のルールも一人のルールも、変わらぬものと変わるもの、変えることが当たり前のものがある。
時代の流れとは、その総体が現象として見えているものに過ぎぬ。
人の外の世界のルールは、人の世界を「結い直す」ことができる。
人はそれを忘れておるようだが。
結い直すとは、滅することとは根本的に異なる。
ほどけたものを、適切に結び直す、ということだ。
ただし、適切に直すにあたり、排除される糸は当然のように排除される。
何が当然かは、人のルールではなく、その外のルールが決める。
結び直しは、人の力も必要になる。
特別な存在ということではなく。
人、その種を構成する全ての個の力である。