旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

日本刀は反っている 「真剣」に触れてきた&模造刀をいただいた…と、絵の話

先日、とある方から、模造刀をいただきました。

非常によくできた、刀と脇指。

 

ご自身は、真剣をお求めになったそうで。

不要になったため、私にくださったのです。

私の刀好きをご存じ&絵の資料にもなるだろう、ということで。

 

実は私…。

日本刀を描く、ということは。

ない……と、思います。

 

今のところ。

 

 

刀は大好きです。

ええ、ちょいと危険なので、あまりじーっと見るってことはしませんけれど。

大好き。

 

 

でも、おそらく、描く機会はないんじゃないだろうか。

なぜなら。

 

私の中にある日本の神は、日本刀をどなたもお持ちではないからです。

 

諸刃の、刀身が真っ直ぐの「剣」を、お持ちです。

 

唯一、私が今知る限りで、ツクヨミさまだけは片刃の剣をお持ちです。

が、反りの入ってないものです。

 

他に帯刀されている神様は幾柱もおられますけど。

たぶん…みなさま両刃の剣であるような。

 

 

 

まあね。

だからって、しっかりと、いただいて参りましたけれどね。

ありがたいじゃないですか。

いつの日か必要になることもあるかもだし。

 

 

 

それより。

その時に、お買い求めになった真剣を見せていただきまして。

持たせていただきまして。

 

ヤバイね…やっぱ、ああいうのは身近に置いたらいかん。

仮に買える財力を持っても、あれはダメだ。

私にはヤバイ。

 

 

私。

複数の方から、今まで、

「あなたの絵はいずれ、日本刀のようなものになる」

と、言われてきてます。

全く繋がりのない別々の方達からです。

つい最近も、言われました。

 

それぞれの方で、意味合いが少しずつ違っているのは興味深いところなのですが。

その全員の方がおっしゃったのが、

「刃」である、ということ。

 

刀って、分解できるわけですよ。

で、なんでも、それぞれの部位ごとにコレクターがいるらしいです。

鐔だけを集めた展覧会とかあったので、わかるけど。

私はもちろん、刀身に「だけ」興味がある口です。

鐔とか、美しいけどね。

刀から外された状態ならば、別に興味ないっすね………。

 

 

でね。

私の絵は、「日本刀」という、組み立てられた全体ではなくて、「刃の部分だけ」をイメージするんだそうで。

意味合いが少しずつ違ったことをおっしゃっているにも関わらず、全員が、そこだけは同じ。

 

 

画像はWikipediaさんからお借りしました。

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私自身は、そのようなイメージを持っていただけることについて、

「いやあ、まだまだ、そこまではいけてません」

と、思うのだけれど。

そこは、「今のこの点」からつながっているずっと先のどこかの点から、情報を引っ張ってきている方達のこと。

未来が過去に波及する、という現象の一旦であろうと。

都合の良い解釈を、しています。

 

 

私は、刀鍛冶のような存在になりたい…なろうとしている。

自分で、そう思ってる。

だから、作っているものからイメージするのが刀だ、というのは。

ある意味、真っ当に、その努力がずっと先にも繋がっている…ということでもあって。

別の見方をすれば。

どこにも逃げられず、ずっとここに留まるんだなあ自分…なんて、思ったりも。

 

 

 

それにしても…

スゴイよね…こんなものを、造っちゃうなんて。

これほど、無駄なく一つの目的のためだけに特化して進化した「モノ」も、そうそうないよね。

 

実際に手の中に握ってみた真剣というのは。

いやはや。

 

いやはや。

 

買える財力がついても、アレには手を出さないぞっ

 


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