自分の性質をよく見て改めよ…と言われた時の話
やりたいことが、いろいろあって。
一見バラバラなように見えるんだけど、全部全部、繋がっている。
自分が知っていて、納得していて、それでいい。
ちょうど一年くらい前に、とある人から
「あなたはその年齢になるまで、一つのことを深めることを全くせず、目に入るものにすぐ飛びつき、それを次々と繰り返してきただけだ。ただ反応しているだけ、一つ一つは浅すぎて、何一つモノになっていない。まず、そういう自分の性質をよく改めて、一つのことを深めていくことを知るべきだ」
ということを、言われた。
初めて会う人だったが、千人単位の人を見てきた人だった。
しれっと聞いていたせいか、その人はさらに、たたみかけて
「人ごとのように涼しい顔して。聞いてるようなフリして全く聞いてないね」
と、言ってきた。
聞いてなかったんじゃなくて。
言われたコトについて、異論が特になかったから、そのまま話を続けてもらおうとしてただけだったんだけど。
言われたことには、自覚があった。
なんせ飽き性。
一つのことをずーっと続けるとか、無理。
だけど。
渡り歩いてあれこれやってきた、という過去が一つの線の上に連なっていることを、私自身は知っている。
その人の言うことに異論はないが。
「深めるべき」なんて言われても。
私には、全く響いてこない。
自分が一つか、ごく少数のことだけをずっとやってきた、という人には、それが最上と思っている人が多い。
少なくとも、私にはそういう印象がある。
たくさんの人を見てきた、という経験値もあるので、その人はその意見に自信たっぷりだったけれど。
私には、大きなお世話で。
だから、言ってることに異論はないけれど、痛くも痒くもない。
痛いところを突かれた、という反応を期待していたのだろうな、というのもわかったけど。
二度と会わないだろう人に、あれこれ説明する気にもなれず。
広く浅く、ということを、「足りない」と思う。
そういう価値観しかない人にとっては、きっと、私のようにあちこちつまみ食いして生きてきたような人種は外道に見えるのだろう。
でも、私は、自分が「広く浅く」だけではない、とも思っている。
その人には、自己過信だと言われたけど。
ふーん、そうなんだ…としか、思わなかった。
あなたにとっては、それが真実なんでしょうね…と。
少し、聞きたいことがあって面談を求めた人だったのだけど。
その人は、見えない世界のど真ん中みたいなところで仕事をしている人だった。
で、私が見えない世界を描いている、ということにも批判的だった。
無能力者がそのようなところに手を出すな…と。
そもそも、そういうものを描きたいなんて思う時点で、憑依対象なんだ…と。
そういう、論調で。
もう、それ以上聞くことはないな、と思って。
特に反論もせず、相づちだけ打って、話を切り上げて出た。
祓う、とか
浄化する、とか
悪いけど、私はそういうことを話したかったわけじゃなかった。
私には、その方面は興味ないし。
できるとも思ってない。
手を出すなって言われて、はいそうですね…ってやめられると思うんだろうか。
古今東西の、神仏を作ったり描いたりしてきた先人達にも、憑依対象にされるからやめなさいって、言うんだろうか。
笑える。
そんなことが、あったんですよ…っていう、お話し。
なんか急に思い出したので書いてみた。