神は、人の為に在るのに非ず…御利益くれるなら信仰する?それを何と呼ぶかと言えば…
身の程知らず。
もう、その一言。
この国は、彦と姫(日子と日女)の国。
この国の神は、人を創ってもいなければ、支配してもいない。
人を加護するのは、ただ、「そう在るから」で。
加護されているのは、人間だけじゃない。
在るもの、すべてだ。
神ってのは、神だから神なの。
人間のために存在してるんじゃないの。
神には神の役割があるの。
それは、神の役割であって、人間の子守役ではないの。
人間にとって都合のいいことを叶えてくれるのは、むしろ、神ではない。
都合のいいものにしたい人達がすがる「神」は、神とは似て非なるもの。
最近じゃ、龍神を使役できると思っている人達もたくさん沸いているらしい。
まあ、できない証明もできないから。
それを信じる人達に、何も証明はできない。
そんでもって、私は未だに、「龍神」には到達できていない人間だから。
使役できる人達は、到達できたんだ…と言われれば。
それを覆す証明も、できない。
ただ、「いやぁ、それは違う」とだけは、わかる。
根拠とか、ないけどね。
世の中には、自分が世界の高名なる悪魔達を全て祓った、と豪語する人もいる。
へえ…そのわりに、世の中よくなってないけどね。
でも、彼らは、彼らならではの、もはや芸術という域に達した「屁理屈」で、自分がやったスゴイ業績を本当だと、言う。
新聞に載ったなにやら…みたいなものを持ち出したりして。
私は、自分の想像を超えたことを、信じられないからと言う理由で「ない」と決めつけるのは嫌いだ。
だから、前述の人達のような主張も、「ウソだ」とか「誇大妄想だ」とか、斬り捨てる気はない。
0か100か、という判断は、しない。
なので、そういう人の話も、一応は聞く。
万が一にも、事実が混じっているかも知れないし。
もしそうでなくても、自分にとって学ぶべきことは、どこかには必ずあるものだ。
それを採用するかどうかは…ノーコメントね。
私の、不可視の世界へ対して機能する「耳」や「目」は、手に存在する。
陶土いじりをやってて、いよいよ「ああ、手が知ってるなあ」と思うんだけど。
結局、筆を持ったり土を触ったりしないと、不可視領域へのアンテナの機能はほとんど、働かない。
だから、人が語ることを肉体の耳で聞いても、何も感知できない。
しかし、肉体的レベルに極めて近いところで機能する器官も、あって。
それは、嗅覚。
そして、皮膚感覚。
それらは、私が耳で聞いて会話したことに対して、自分の脳が判定するよりも早く確実に、「なんか違う」を、仕分ける。
相手が神だからって。
何も、常に服従する必要はない。
時には渡り合ったっていい。
交渉したっていい。
むやみと、「下」になることはない。
しかしね。
いつから、人間は、神より「上」になったんだ?
見えないルートで何かくれるなら、信仰してやってもいい。
祀ってやるから、○○をしろ。
悪魔(闇)を駆逐するためなんだから神が手を貸して当然だ。
龍神は捕まえてきて契約させ、パワーアイテムとして使えばいい。
私は人間が好きだし、今のこの世界も好きだ。
だから、今以上に不遜にならないでほしいと願う。
もう、ほんと、ギリギリのところだと思う。
いつ、表面張力を破る最後の一滴が水面に落ちるか、ほんと、わからない。
神社でキャーキャー言って写真撮りまくるくらいなら、まだマシ。
御朱印集めをスタンプラリーみたいに面白がるのも、まあ、いい。
神社仏閣は維持に金がかかるからね、どんなカタチであれ、お金は一助になる。
そんな程度のことで、そうそう、神も「最後の一滴」を絞ったりはしない。
(ただし、そんなことでも怒る神もいるよ)
少なくとも、日本の神は、人の不安を煽って動かそうなんていうことは、しないよ。
高尚に見えて、人の不安につけこんでいる「高次元からのメッセージ」を垂れ流してる人も、いろいろいるけど。
そもそも、日本の神々は、そういう在り方の神ではない。
モーゼが十戒を授かった。
こういうことはしてはならぬ、破れば罰が下る。
その「線」を、神の側から示した。
日本の神は、そういうことすら、しない。
おまえたちはどうなのだ?
われわれは、こうだ。
それだけだ。
それすらも、一律メッセージのようにして下ろしてくるってことは、ない。
そういうのが、日本の神。
風とか、光とか、水とか、音とか。
そういうところに、伝えたいことをのせてくる。
誰もキャッチしなくても、のせ続ける。
その「伝えたいこと」によって、人間の社会に大打撃があったりする。
神も、つねに、祈っている。
人間に、「もっと、われわれに添ってくれないか」と、祈ってる。
共に在れ。
共に、生きよ。
そして、地球よりももっと大きな領域の神に、祈ってる。
日本の神々の「伝えること」は、ほとんど、それだけなんじゃないかって、私は感じる。
人間のために在るんじゃない。
勘違いするな。
後押しはしてくれる。
それも、強力な後押しを。
ただし、人間個人としての望みが、そのまま通るとは、限らない。
もっと大きな流れ、大きなスパンにおいての「在るべき方向」へ押すのが、この国の神だから。
まあ………個性は、人間のしょーもないところと、おんなじだけどね…。
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