自分の印象を小物が左右する…そんな観点で持ち物を見た時、自慢できるものがありますか?
こんな記事を、読みました。
つまり、名刺入れは意外に見られていて、靴や腕時計などと同様、その人を印象づける要素になるということです。確かに、新規の取引先を選ぶとき、こだわりのある名刺入れを使っている人と、プラスチック製の安い名刺入れを使っている人だったら、「持ち物じゃなく、その人の本質を見ろ!」と言われても、こだわりのある人を選びたくなります。人間ですから、第一印象に左右されます。
名刺入れは、自分の顔と思え - 自分の仕事は、自分でつくる
名刺入れや財布、そして手帳。
こだわった方がいいよ、とよく言われるのは、そういう、「人に見られる機会が多い小物」だと思います。
前に、営業の指導をしていた方から、
「指導の最初は、まず、<有り金全部を注ぎ込んで、その金額で買うことができる一番高い時計を買って着けなさい>ということです」
と、お聞きしたことがありました。
ここで言う「有り金」とは、財布に入ってる全額とか、今使ってもいいと思われる全額…という意味ではありません。
貯金を下ろしての全額という意味です。
そして、これを実際にやる新人は、ほぼ例外なく伸びていくそうです。
まあ、この場合は、「自分のこだわり」という話ではなく、「いかに、己を捨て身に賭けられるか」という話なのですけども。
それを見る側に立つと、「こだわりの逸品を持つ」ということにも通じるかな、と。
私の名刺入れ、かなりくたびれてきてます。
新調したいな、と思いつつ。
まだそのままです。
名刺入れは、オーダーで作ってもらいたいなという気持ちがあって。
でも、名刺入れの前に欲しいモノができちゃって、一旦保留にして…なんて、やってます。
でも年が明けたら作ってもらおうかな…。
ということで。
私の「自慢の逸品」は、名刺入れではございません。
私の自慢の品は、これ。
それから、これ。
名刺入れのように、度々人目に触れるというものではありませんけれども。
ペンケースは、ドーンと存在感があるし、あんまり市販品にはないタイプのものなので、案外注目を集めます。
すごく使いやすいし、本当に、これは、作ってもらってよかったと思う逸品。
作家さんは、こちらの方。
名刺入れをオーダーする時も、彼に依頼する予定なんですけど。
他にも、ちょっと、ワガママ言って作ってもらいたいな、って思ってるモノがあって。
図解するにも、ちょっと伝えにくいところがポイントになってくる品のため、会える機会に…なんて、思っていたりします。
高けりゃいいとは私は思ってなくて。
ハイブランドのお品は、確かによいモノだと思う。
でも、財布選びの時でも、「この金具がなかったらいいのに…」とか「このロゴ型押しがなかったらいいのに…」とか、ブランドエンブレムを全否定しちゃうような好みをしてまして。
申し訳ないけど、ほぼ興味ナッシングなんです。
使ったことないから、本当の良さがわからないのだ…と言われたこともあるし。
実際、そういう面はあるだろうな、って思います。
でもさ。
私は、常に、「今はまだこの世に存在してないモノ」を求めて今まで生きてきているので。
すでに完成されているブランド品は、やっぱり、それほど魅力を感じないかも。
万年筆は、すでにある程度完成されたモノだけど。
あれは、使い手が育てるモノでもあるしね。
ていうか、この「昇龍」は、単なる筆記具じゃないから。
私にとっては。
そして、どちらも、「絵描き」という肩書きイメージを補強してくれる品だ、とも思っている。
ということで。
私の自慢の、こだわりの品は、まだしばらくはこのペンケースと昇龍のままではないかな、と思います。