旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

スローライフに憧れて…をすぐに 実行しちゃいけない4つの理由

田舎に移住してスローライフ

ってのが、流行?している?らしいですね。

 

我が家は、最近徐々に開けて来つつある、名古屋市近郊の田園地域です。

近隣に、4階以上の建築物は、学校と病院以外ありません。

地平線が田んぼの向こうに見えてて、その線上には山並みが…みたいなところです。

山間部の田舎とはかなり景色が違います。

が、公共交通機関は全くありません。

病院もスーパーも、コンビニも、車か、がんぱって自転車。

 

そうは言っても、30~40分車で走れば、名古屋市ですので、それほど不便ではありません。

スローライフ、と言うような地域は、もっと、都市部から離れている感じだと思います。

 

んでね。

都市部に住んでいる方が、スローライフに憧れて田舎に移住!

っていう前に。

ぜひ、一ヶ月から三ヶ月くらいは、テスト移住の期間を入れることを、オススメします。

これ、マジです。

 

住んでいるところとか解約しないで!

経費はかかるけれど、本当に移住してもいいと体験してみて確信が持てるまで、維持しておいた方がいいです。

 

 

田舎に移住、スローライフ

いいよ。

田舎は空気もいいしね。

のんびりしてて、いいです。

 

 

が!

お部屋を引き払っての移住の前に、テスト体験期間を設けた方がいい、というのには、理由があります。

 

  1. 人間関係は、都心部よりも大変です!
  2. ご近所づきあいが苦手とか、通用しません!
  3. 車が必須になるので、経費は思ったよりもかかります!
  4. 物価は確かに安い…かも知れない、という程度ですので過剰な期待は禁物!

 

 

1.人間関係。

あなたは知らない土地に行くわけですが、そこにいる人達は、当然みんな顔見知りです。

あなたは沢山の人を覚えなきゃならないけれど、他の人はあなたを覚えるだけだから。

そして、田舎の人の口コミ力は、ハンパありません。

特に、外部から来た人のことについては、本気で、スゴイです。

我が家は、それほどの田舎というわけではないけれども、妊娠初期につわりで一ヶ月ほとんど外に出られなかった時、ダンナがご近所さんに「奥さん実家に帰ったの?洗濯物も出てないし、車も動いてる様子ないけど」とか、普通に、聞かれてました。

そういう面が、よい方に出ることも、もちろん、たくさんあります。

一人暮らしで動けないくらいに弱っちゃった時などは、ご近所さんがちょっと気にしてくれるだけで助けられることも、あるかと思います。

でも、普段からそうだから。

 

もちろん、都心部でもマンション住人同士のトラブルとかあるから、田舎ならではということではない…けれど。

田舎の人はみんな、牧歌的で暖かく歓迎してくれる、とか思ったら、それは大間違いですよ。

 

 

2.1と関係ありますが、田舎暮らしはご近所づきあいが肝です。

行事も、けっこうイロイロあります。

行事って、運動会とかお祭りとか、そんなのじゃないですよ。

今はなくなったけれど、私も今の家に来た時は、女性だけの集会とかあって、びっくりしました。

そういうのに参加しないと、住民として認められません。

認められなくていい?

まあ、そう思うでしょうけれど、住むとなったら…その発想は怖いです。

 

 

3.都心部なら必要ないけれど、田舎は車が必須です。

原付でも、まあ、悪くはないけど…家族単位での移住ならば、車ナシだと病院にも行けません。

維持費、かかります。

一回の走行距離が長いので、ガソリン代もね…バカにならんですよ。

公共交通機関が使えるところでも、都心部よりも全体に割高です。

便数も少ないし。

 

 

4.コンビニは、全国で価格同じですよね。

大手スーパーや量販店も、そんなに大きな差はないですね。

ちいさな小売店しかないならば、逆に高く付く日用雑貨品も、あります。

住む地域によっては、地元の農家さんや、漁師さんなどから安く分けてもらえることもあると思うけれど、お店で買うものに関しては、推して知るべし。

むしろ、競合する店が少ない分、高いままでもいけちゃってる場合も多々ありで。

もっとも、お金を使いに行くところが少ない、という意味では、安上がりに生活できるかも知れないです。

そこは、人それぞれ…かな。

いずれにしても、物価が安いから生活費は少しですむ…という噂を鵜呑みにしちゃいけませんよ。

それと、高熱費は、住むところによってはスゴイ金額になっちゃう場合もありますよ。

特に、古い家屋は冬が厳しいですから、暖房費は本気でスゴイことになるかも。

 

 

まあ、そんな具合で。

安易にちゃっちゃと移住しちゃうと、後が大変ですから。

1時間くらいで都市部まで出られる程度のところなら、まあ、勢いで行っちゃうのもいいかもですが…。

本気の田舎は、ちょっと慎重に計画しましょう。

 

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