旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

弱気でダメな自分が嫌いな人に贈る、空洞だからできる光の凝集型

今日は、新しいひょうたんを前に置いて、にらめっこしてのだけど。

モチーフこそ決まってるものの、手が線を引き始めないので、中座ばかりしているのである。

 

まあね、こんなことは、よくあること。

カネとって作るヤツがそんなことよく言うな、って思う人も当然、いるはずだけど。

どう言われても、無理矢理作るってことはできないので、テヘペロで済ますしかないのだ。

そして、それを許せないと思う人は、そもそも私とは合わないのだから、近づいてきてくれなくてけっこう。

 

そんな強気発言も、自分のテリトリー内だからできること。

 

外に出れば、ヨワヨワなのである。

 

 

 

私は大きなコトばかり、強気発言ばかしてるので

(実際には、グタグタなダメ発言も多発しているんだけどねぇ…)

 

すごく意志の強い人のように思われているかも、知れないんだが。

期待を裏切って申し訳ないのだけど、うっかり弱気になると自分が真っ先にその気配に呑まれるので、寄せないようにしているに過ぎない。

 

つまり、虚勢だ。

 

気合い入れてないと、想像を絶するような真のグダグダと負のスパイラルに陥るので、そうならないように、普段から意図的に強気に出ている。

 

だから、疲れる。

 

 

長い時間、寝る。

ショートスリーパーが羨ましいと思う。

昔は短くても良かったから、それだけ衰えてもいるのだろう。

 

 

 

 

合わないのだから来なくていい、と言い放つのは、多くの要望に応えることができないからだ。

応えられる方が、いいに決まってる。

でもできない。

故に、最初に、この線超えて来る気のある人だけ来てくれればいい、って看板出しとくのだ。

 

 

それほどの能力もセンスも才能も、ない。

それも、わかっている。

だから複合技を編み出すしかない。

 

それを、もっともらしく見せるために、己の枠を、自ら作っていっている。

 

 

実際の私自身なんて、無力で気の弱い泣き虫なガキのまんまだ。

 

ただし。

それを、否定しない。

自分の本質が、そんなしょーもない小者だということを、忘れない。

外側に作ってきた枠組みを、自分自身の姿と錯覚するところから歪みが出てくる。

殻を本体だと勘違いすると、見誤る。

 

たまに滅多斬りされると、逆に安心したりするんだけど。

怯む自分を実感できるから…かも知れない。

本体の在り処を感じるから。

 

 

 

ひょうたんって、生の時は、身が詰まっているんだよ。

それを、腐らせて中身を抜き取り、空洞化させて使う。

 

意図的に殻を構築してきた、それを別に隠すことだとも思わない人間が、いろいろ手を出した末にたどり着いた素材が、自分と逆の性質のものだ…って。

世の中って、面白いように出来ているよねぇ。

 

 

f:id:art-hiro-b:20160605161918j:plain


掲載画像、文章他の転載はご遠慮ください。引用の際は出展元の明記をお願いします。