意志を帯びるピース
人と話していると、ある瞬間に、その人から延びているラインに変化が起きる瞬間がわかる、ってことがある。
(たぶんこれは、私に限ったことじゃない…多くの人がそうだと思う。感じ取り方は違うかもだけど)
バラバラにあてなく浮遊してるだけだったピースが、急に意志を帯びる。
整列したり、組み上がっていったり、色彩を変えたり、形やサイズを変えたり。
そうして、ラインに組み込まれていったり、彩ったりする。
真っ直ぐに、どこかのあるべき点に向かって、ラインそのものも意志を帯びる。
たぶん、それが起きる瞬間というのは、その人が道を見つけ出した時。
腹を決めた時。
焦点を結んだ時。
未来を創る可能性は、いつでも周りに漂っている。
ただ、漂っているだけなので、そのままでは何も起きない何にもならない。
人が意志の光をあてて、初めて。
そこに磁力が生まれ、漂うピースを、動かす。
そして、言葉という呪で縛りを加えて、固めていく。
その、最初の瞬間である、漂うピースが意志を帯びる時に、たまたま立ち会えると。
人と関わるって、いいもんだなぁ…
と、思うのです。