ろうけつ染め体験でTシャツ作り@京都
ろうけつ染めをやりたい、と思っておりまして。
名古屋にも、有松絞りという伝統的な染色があるので、もしかしてどこかでできないかな、と探したのですが…。
「全行程を体験可能」という工房が、京都にありまして。
ちょうど、京都に行くことがもう決まっていた時だったので、じゃあ~とばかりに午後に予約しておりました。
本日染めた藍染めTシャツはこちら
今回の工房は、こちらです。
工房前で撮っていただきました!
工房の内部は、こんな感じ。
各机の中央にある「鍋」は電熱式で、中に着色したロウが温まってます。
完全に溶けて液体になってるので、けっこうな温度だろうな~と。
鍋はダイヤル式でした。
筆は、普通の和筆です。
この太さ一つで、全部描きます。
図案は、たくさん用意されています。
いろいろ組み合わせて、オリジナルの図柄を組み立ててもイイ感じ(^^)
私も、一応、図案をお借りしました。
鍋の中で液体になってるロウを筆に含ませて、シャツに描きます。
シャツの中には、裏にロウが染みないように、シリコンペーパーを挟んであります。
机は、ガラス面の下に蛍光灯が入ってる「ライトボックス」状態になっているので、シャツの生地を透かして図案をなぞることができます。
自分で描くのはちょっと…という方も安心です(^^)
この画像は、二回描いた状態。
一回だけだと、白抜きが薄くなるので、逆にそれを活かしてグラデーションを付けられます。
濃く…まっ白に近いようにしっかりと抜きたい線は、厚塗りして、しっかりカバー。
しかし、何度も上から描くと線は太くなってくるので、ちょっと気合いが必要になります。
裏面。
裾の方の雲は、脇から背面に少し流れるようにしてあります。
で、これを染料の中にドブンと漬け込み。
時々空気に触れさせたり、気泡を抜いたり、重なり具合を動かすために、染料の中に漬けたまま、木の棒を使って、ゆっくり動かしたり…しながら、漬けておき約15分。
染料は、ご主人の後ろ側にある四角い箱に入っています。
引き上げて、水洗いしてもらっている所。
この時点では、まだロウはシャツについたままです。
この後、何度か水洗いして、ご主人の右側にある「釜」の中に投入。
釜の中には、お湯が沸いているので、その中で洗って、高温でロウを流すわけですね~。
それだけだと落ちきらないので、もう一回、洗います。
もう一つ右側に映っている釜(緑の布巾が乗ってる釜)の中には、石けんを溶かした湯が沸いています。
そこに染めたシャツを入れて、洗う。
キレイに落ちたら、引き上げて、水洗い後、脱水します。
(持ち帰りは、その状態で。キレイにたたんで袋に入れてもらえます)
ロウに着色してあるのは、描いた線がわかりやすいという他に、洗い落ち具合がわかりやすい、っていうのもあります。
工房の壁には、昔使っていた型が展示されています。
大きなローラーです。
なかなかモダンな柄もありますよ。
もう、今は使われていないそうです。
反物を手染めしていた工房なので、反物一本分の長さがある、とても細長い工房です。
撮影は、許可いただいております~。
Tシャツ以外にもいろんなものを作れます。
のれんも、長いもの、大きなもの、OK。
ハンカチなどの小物もあります。
また、自分で染めたい素材を持ち込むこともできるそうです。
Tシャツは、体験+素材で3000円とリーズナブル。
動画撮影の時など、前身頃に絵があるものを作らないと…と思ってたんで。
次回から、これ着て撮影ですね。
くわしい体験メニューは、こちらでご確認ください!
阪急『西京極』駅から徒歩10分くらいです。
がっつり描きたい人は、ゆっくり時間を取って行かれるといいかと。
コツなどは教えていただけますが、自由にやらせてもらえました。
絵を描いたことがない人でも、図案はいろんな種類がたくさん用意されているので、上からなぞるだけです。
あらかじめ図案を用意して行っても良いですね。
グラデーションは、そこそこ出ますが…
基本的には、太めの線でハッキリした図柄の方が、やりやすいと思います。
今日、私が描いたものも、基本的にはこちらにあった図案を下敷きにしてます。
自分で描こうかなと思ったけど、墨とは多分感じが違うだろうな、と思って、初回なので、在るものを使ってみました。
まあ…もとの図案を真ん中で切って、胴を長くしてみたり…とか。
勝手にいじってますけどね。
カンタンに、オリジナルのシャツやグッズができるので、オススメです~!