旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

「マズローの欲求5段階説」と「三次元の中できっちりと扱えるモノ」

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上の図は、心理学の世界では有名な「マズローの欲求5段階説(自己実現理論)」の図。

後から付け加えられた「自己超越」という段階も含めた図だ。

まあ、この逆三角形の領域は、神領域といってもいいかと思う。

提唱したマズローが、「全人口の2%しかいない」と言ったとかの、フツーの人間には、ほぼほぼ無理な領域だ。

私には、この領域はかなり重要なところなので、わざわざそれを加えた図を載せたけれども。

自己実現理論」には、下のピラミッドがあれば良いと思う。

 

 

この図を、マーケティングの世界にあてはめると。

自分の顧客の層がどこにあたるのか、ということを考えやすいと。

 

 

上記のことは、「理論上」のことだ。

現実に、誰しもがこのカタチであるとは言えないだろうと思う。

マーケティング的にも、心理学的にも。

個人的にも。

 

ただ、モデルとして用いることで、考えやすくなるし、たとえ話をしやすくなる。

ということで、私も、便利なツール的に使うことがある。

 

 

自分の顧客であろう人達の階層が一番下であれば、見込み数が多く、上の方の層であれば、そもそも対象になり得る絶対数が少ない、ということになる。

同時に、一番下の層が顧客なら、その広いところを見ていけばよいのだけれど。

上の層に行く程に、「まず、情報を届けづらい」というハードルが現れる。

 

 

2年か3年か前、アメブロの「ブログタイトル」と「ハンドルネーム」を変えたくなった時、それ専門のコピーライターさんに依頼したことがある。

あらかじめブログを見てもらっておき、スカイプで実際にやり取りをして、キャッチを決めていく。

 

その時お願いしたコピーライターさんが、「1000人中5人が気に入ってくれたら成功、という感じの内容」と診断した。

 

 

一般的に、どんな「妙な商品」であっても、2000人に1人は買う…と言われてるそうな。

 

その計算でいくと、5人に買ってもらうには、10000人以上に知ってもらう必要があるわけだな。

気に入ってくれる≓買ってくれる だから、ヘタしたら、0を2つくらい足してちょうどいいのかも。

 

いやあ、数字にすると、すごい数(笑)

 

 

 

現実には、たぶん私は10000人どころか、200人にも満たないくらいにしか、知られてないと思う。

パッと絵もイメージしてくれるとか、龍とか神さまとか連想してくれるようなレベルの人となったら、多く見ても数十人くらいだろう。

それでも、今までには、絵をオーダーしてくださった方もいらっしゃるし。

対面セッションを受けてくださった方も、いらっしゃるし。

「あかり玉(ひょうたんランプ)」も、モニターさんに名乗りを上げて下さった方がいらっしゃるし。

 

むろん、「この仕事で一本立ちして、食べていける」には、まだとっても、届かない無理ゲー状況なのだけども。

 

しかも、私の商品というのは、低次の欲求を満たした上の層向け…だと思う。 

絵にしたって、ランプにしたって。

それでお腹がいっぱいになるわけでもないし、着られるわけでもないし、その中に住めるわけでもないし。

生存のための欲求を満たしている上で、はじめて、そこに目を向ける…または、実際に買う気になれる性質のもの。

 

ただし。

 

「逆三角形の領域に目が向いている人達」は、どの階層にも必ず一定量は存在する

と、私は思っている。

 

 

「あかり玉」という、具体的に売ることを考えるに足るモノが出てきた。

そのことで、「売ることを前提とした活動」のやり方とか、そのための在り方といったところに、意識がまた、向き始めた。

一時期、そっち方向には、ほぼ、去っていた関心だけれど。

 

絵に関しては、どうしても「商材」と思えないところがあって、なかなかに、その思考に乗せていくのが難しかったのだけども。

「あかり玉」は、作ってて楽しいけれども、売ることも楽しいモノだと、今の段階でも思う。

絵を売ろうと思うと、どうもどうやっても「なんかテンション下がる…」だったのだけど。

たぶん…私の中で「あかり玉」というのは「安心な商品」なんだと思う。

危険さが少ない。

 

逆三角形のエリアに向かう自分の欲求…というのは、どこか、「なんか、危ない」感じが、ついて回る。

イマイチ自分が信用しきれないというか。

 

「あかり玉」は、目はそこに向けつつも、もっと物質世界の中にちゃんと存在しているモノとして考えられるから。

安心。

 

 

 

そんなわけで。

 

「あかり玉」は、商標登録申請を行いました。

結果は半年くらい後でないと、わからないけど。

お願いした特許事務所の方からは、ほぼ問題ないでしょう、と言われております。

 

「あかり玉」のバリエーションも、いくつか、アイデア出しています。

 

ようやく三次元的なところで動ける時が来た~!

そんな気分です。


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