旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

負け慣れる、という恐ろしい平安

ナンバーワンにならなくてもいい

オンリーワンなら。

 

いやいや。

それは違う。

 

オンリーワンであることと、ナンバーワンであることは、全く別の話だ。

ナンバーワンであり同時にオンリーワンである。

それが、望ましい。

 

オンリーワンではあるけどナンバーワンではない。

その事実を見ないですますために、ナンバーワン「より」オンリーワンだ、と言っているだけだ。

 

 

知っているかい?

生物というのは、勝たなくては生きることを許されない存在なのだってことを。

そのために、様々に進化して適応していったのだ。

 

 

 

でも。

競争というのを、悪のように扱うようになって。

全員主役だ、というのを、全然違う意味で使うようになって。

 

競うこと自体、よくないように思わせている。

 

和をもって尊しとす。

それって、競わないことが良しという意味ではないのだが。

 

 

勝ちに行く、ということを忘れるって、実は恐ろしい。

 

負け慣れると、平和なのだ。
平安なのだ。
勝てないことは前提。
それを破ろうと馬力をかけるには、勝たなくてはならない動機も必然性もない。
別に、いいじゃないか、このままで。
何も困ってないのだし。
平和だ。

 

そして。

気がつくと、勝ち慣れている者に支配されている…と。

 

 

マンガの世界じゃ、あいかわらず、勝ちに行きそれを掴む主人公が活躍するストーリーが大人気。

 

みんな、勝つヤツが好きなのに。

勝とうとするヤツに憧れるのに。

 

なぜか、ナンバーワンになれなくてもオンリーワンならいい…とか言っちゃう。

 

ナンバーワンであることと、オンリーワンであることは、まるで別の話だ。

ナンバーワンであり、オンリーワンでもある。

それが、最も望ましいのに。

どの人気作品のヒーローも、みんなそうじゃないか。

負け続けても勝ちに行く主人公はいる。

負け続けて負け慣れてしまったキャラは、そのままでは主役にはなれない。

 

 

自分にとって「どういう状態が、勝ち」なのか。

それをちゃんと定義して、取りにいこうじゃないか。

勝ちのあり方は人それぞれでいい。

価値観の問題であり、人に強制されることではない。

 

ただ、それをちゃんと意識して、目指そうじゃないか。

なんとなく惰性で、負けてないならよし…みたいなのじゃなくて。

 

勝つ相手は、昨日の自分だ。

だれか別の人とか、社会とかではない。

相手は常に、過去…一瞬前の自分。

 

ほしいものは、取りに行け。

負け慣れるな。

誇りというのは、負け慣れた者からは離れていく。

そこに鈍くなったら、いけない。

私は、そう思う。

 

 

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龍雲には比較的よく遭遇するけど、写真を撮れるタイミングではないことも多い。

ばっちり収まってくれると、ツイてるなって気分になれる。

 


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