北辰の光いよいよ増しなんことを 破軍星を背に/絵で願掛け
いろんな画風を描いているわけですが、また新しい感じのがラインナップされそうな気配。
まあ、これはね。
私が勝手に師事してる感覚で、よくしていただいているマーヤラジャ先生が描かれている「占絵」ていうのがあって。
それを見て、自分もできるかな、ってなもんでやってみた...という。
パクリみたいなものなのですが。
でも、私のは「占」ではないな...と感じつつ描きました。
テスト制作は、自分用。
「北辰の光いよいよ増しなんことを」
というのは、北斎爺ちゃんがまだ30代の頃、初めて「北斎」という名を名乗る時、その知らせのために描いた、いわば名刺のような絵に描き込まれていた言葉です。
その時名乗ったのは「北斎辰政」という名。
北辰=北斗七星
北斗七星の先端(第七番目)に位置する星は、破軍星と呼ばれています。
参考記事→ 破軍星 - 緋呂の異界絵師通信
で、破軍星は「その方向に向かって戦うと勝ち、逆らって戦うと負ける」なんて言われているそうな。
この絵には「破軍星を背に」て書き込まれているのだが。
「背に」は、背中合わせっていうことではない
自分が破軍星の前に立ち、星を背にして前を向く、ということ。
文様画は前から描いていたけれど、抽象画だったので。
このようにして、読める状態の言葉を絵の中に同化させて描くというのも、面白い。
もう少し試し描きして、イケそうならメニュー化するかもです。
これは、願掛け絵...かな?
だいたいいつもは、「向こうからこちらへ渡される印」を描いてることが多いのだけど。
この絵は、こちら側から向こうへ差し出す印...な感じ。
今回は最初から北辰の光...ていうのが頭にあったのでそういうことになったのかもなので。
もう少し試してみつつ、見ていきます。
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