緋呂の異界絵師通信

ミエナイセカイ ハ カサナッテル

【伝言】世界を分割したい、という欲求

二元論とは、実に単純で、なおかつ捉えやすい概念である。

AとBという二種類があり、その差異に注目する。

 

世界は陰陽で成り立っている。

しかし、このことは、人の概念にある「二元論」の証明というわけではない。

 

人はものごとを、まるで見える線が引いてあるかのように分けたがる。

実際には、そのようなはっきりした線などは、存在しない。

 

ものごとはすべて、多段階の階層によって構成されている。

例えば、男性と女性という二元を考える上だけでも、そう単純ではないとすでに人は認識しているはずである。

 

ましてや、カタチを持たぬ概念となれば、階層はより細かく、そして微妙に混じり合って広がっていく。

 

それを、Aに近い側とBに近い側の両端だけで考えようとすると、様々な弊害が現れるのである。

 

 

たとえば。

人の言う「神」と「悪魔」は、どこで線を引く?

 

「善」と「悪」なら?

 

 

二元論の弊害の最たるものは、あらゆる事象を「分割」しうると考えてしまう原因となることだ。

その観念は、分割したいという欲求として表に現れる。

そのようにして、世界は思惑により分離分割され、双方の間には争いが生ずるのである。

 

 

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