台風のエネルギーが作用した雨龍
以前に、とある人から、
「きみの描く龍は日本の龍というよりは、もっと南方系の龍な感じがする」
と、言われたことがある。
その人がイメージするのは、バリとか、インドネシア方面の家などに飾られている守護龍(のようなことを言っていた、という記憶)だそうで。
これ、自分でもちょっと、思う。
神はやっぱり、神道の神だけど。
龍は、なんかどうも、違う気がする。
というか。
いやまあ。
日本じゃないとかいうレベルの「違う」じゃないんだけどね。
私のイメージする龍って。
でも、実際、絵に出てくるのも、和の龍という感じとちょっと違う、ってよく思う。
いやまあ、何が和の龍か、っていうのは、議論の余地があることではある。
私は、どんな龍の絵を見ても、「いやあ、なんか違う気がする。これじゃない」って思って今までずっとやってきた。
もちろん自分の描く龍も。
だから、和だ南方だという区別すら、そもそも、「いや、そういう問題じゃないんだけどね」という感覚はある。
今日は台風5号のおかげで、妙にハイテンションだった。
気圧変化は辛いのだけど。
台風となると、巨大渦巻きだし。
通常の気圧変化と、なんか違ってて。
妙に、アッパーな感じになる(時がある。ならない台風もある)
雷の時に通じる感じ。
あ、今、なんか、「台風は南から来る」って浮かんできたぞ。
まあ、そうだけどね。
で、作業部屋はプレハブハウスのため、雨の音がなかなか、スゴイ。
それをBGM代わりに雨龍を描いたらいいかも、って突然思いつき。
とあるエネルギー使う講座を受けた直後だったんだけど、思いついたらやりたくなっちゃって、強行。
できたのが、これ。
目がどこにある?って感じみたいだけど。
まあ、いいです。
見えるように見てください。
最初から動画を撮影しました。
4倍速でUPしてます。
先にFacebookにUPしたのだけど。
見てくださった方が、
隠れている龍を、掘り起こしているような画だ。レリーフとか彫刻に近い、湧いてくる感じがする。
というコメントをくださいまして。
そうなの。
描く時は、紙の中から彫り出す感じなのだ。
手が、どうやるかは感知しているので、動き方は手にお任せ。
出てくるに任せる。
頭では、どうやろうとか一切、考えない。
仏師の方が、木材の中から佛を彫り出すのと、おそらく、感覚としては似ているんじゃないかと思う。
そもそも、そこに最初から在って、その意匠を浮き上がらせる、っていうか。
それがうまくいかないと、すごいストレスになる。
今日は台風の力もあって、すごいスムーズだった。
音は入っていないけど、最後に柏手一拍、打ってます。
なんで一拍なのかは、知らんけど(笑)
小綺麗な絵は、やっぱり、できないね。
まあ、そういうの目指してはいないけれど。
台風はちょっとばかり、ドーピングっぽい効果があるので。
今日、講座を受けて、作らなきゃならないもののことを「いや、それくらいの数、別に全然、いけそうな気がするんだけど」って感じたのは、ドーピング効果があっての話かもしれない。
改めて、自然の力がどう作用するか、っていうのを実感して、面白い。
と、いうことは。
その効果がない普通の時は、やっぱり、言われる通りの一日の見積もり量しか、できないのかもしれない。
(ごめんね、ナンの話かわからんと思うけど)
龍画は、額も和風より南方イメージのものを選んだ方がいいのかもしれないな。
と、ふと、思った。
アジアン雑貨の店に行ったら、どういう風に飾られてるかよくチェックしてこようかな。
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