緋呂の異界絵師通信

ミエナイセカイ ハ カサナッテル

ヒトガタ封じという行を経て今に至る/見えない世界との付き合いは戒壇巡りに似ている

以前、ヒトガタの絵を禁止されていた時期があった。

辿ってみると、2014年の今頃だった。

 

禁止されたって、誰に?という話だが。

実在の人にでは、もちろん、ない。

見えない世界的圧力があったということだ。

 

最近じゃヒトガタでない絵しか描いてない感じだけども。

あの頃は、まだヒトガタの方が主で。

それを、ある日急に「描くな」という無言の通達があって。

(そういう時の感覚を説明できないので、おかしな話になるんだけど…)

実際に、描こうとしてもでもきない。

多分意味がわからないと思うんだけど、そういうことは度々起きる。

 

[具象の欺瞞]


形 具象 というものの欺瞞

何を描こうか…
ああ、これは○○になるのかな…
この線は○○の△△かな…


それら、具象化病を一掃せよ。

線に意味を持たせようとする無意識の方向付け癖を、一掃せよ。


それが終わるまで、ヒトガタ封じは続く。

 

 

上の引用は、当時のブログから引っ張ってきた、禁止令の理由。 

 

で、何をやったか、というと。

 

  • 1分間(体感測)手が止まったら、その時点で描画終了。
  • 止まるまでは描きこみ続ける。
  • 絵としての出来具合や見栄えは度外視。

 

この3つのルールを課して、ペンで抽象画を描いた。

 

 

このあたりの絵が、その時のもの。

1分手が止まったら終了というルールがあったので、紙の上にあるのは「一度も制止していない」状態。

次々と線を引き続けて、何を描きこもうとか、この線はナンの意味があるとか一切、考慮しない。

引いた線を自動的に次へつなげていく感じの描画法だ。

もちろん、アタリ線などは一切入れてない白紙から起こす。

https://www.instagram.com/p/7dy87tJieF/

万年筆画#pen #artwork #art #drawing #illustration #ペン画 #万年筆 #文様

 

https://www.instagram.com/p/7bUlGkpiZR/

万年筆画#illustration #artwork #art #pen #drawing #文様 #万年筆 #ペン画

 

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https://www.instagram.com/p/7ZuXDqpieW/

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今見ると、別に珍しい感じはしない。

が、当時はそんな絵を描いてなかったから、自分でやってて奇妙な感じだった。

 

もともと、描く時は何も考えてない。

手が動きたいように動かすだけ。

 

しかし、それでも、15年弱のブランクの前は、頭の中で構成して描くやり方を長く続けてきただけに。

ヒトガタを描く時は、やっぱり、基本的な人体構造が破綻してはいけないので、無意識的にでも頭の中では「こういう絵になる?」と考えているわけで。

 

だから、それすらも排除せよ、というお達しになったのだ、と当時のことを理解している。

 

そして、この時のこうしたトレーニングは、今に至る布石だったなと改めて思う。

 

まとめようとするな。

整えようとするな。

小手先の小綺麗さを求めるな。

 

無意味なものとして無意識的に排除する癖をなくせ。

破綻を受け入れよ。

 

それらが、当時この行の時に感じた、私に要求されていることだった。

 

 

そして、このステップを経て、「ヒトガタ解禁」となった後に描いたのが、これ。

ヒトガタ解禁になったはずなのに、最後までヒトガタと成らなかった、大国主命。

正確には、まだ名乗る前の、大己貴神(オオナムチ)

https://www.instagram.com/p/7nhGfvpiVr/

#artwork #art #painting #illustration #アクリルガッシュ

 

御嶽山が噴火した直後に描きはじめたヤツだったのだけど。

大国主命を描くこと決めたのはもっと前の、噴火してない時。

ヒトガタが解禁になった理由が、静岡の小国神社で展示会をやらせていただけることになったため。

小国神社はご祭神が大国主命なので、新しいのを、ということになって。

そのときは当然ヒトガタにするつもりで、 ラフもヒトガタで作った。

なのに、描き始めたらどうも、思ってたのと違っていて。

噴火したからな....

 

が、このあたりから、ヒトガタを禁止されていなくても、ヒトガタ絵が出てこない傾向が出てきた。

 

「キャラクター化」ではなく、「エネルギーそのものの固定化」みたいな感覚。

 

 

最近の自分の絵を見ると、特に手フルオートになるラクガキなどで、当時の訓練の跡が顕著に見えるな、と思う。

 

 

時々、意味不明だったり理不尽に思えるような無言指令がくるわけだが。

それらは、その時意味不明でも、後になれば必ず、理由はわかってくる。

そういうのが、今までの経験則でもう、否定のしようがなく理解できてしまっていると。

来たら、呑む選択肢しか、なくなるのだよね。

 

ぐたぐたと、「えーでも意味わかんないし」」「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」とか思うのは、結局、

「これが自分の往く道だ」

て、呑みこめていない証拠。 

 

 

見えない世界と付き合うのは、戒壇巡りみたいなものかも。

(まとめサイト貼るの不本意だけど、一番わかりやすそうだった)

matome.naver.jp

 

 

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