打算は悪とは思わないけれど、生きてる基礎が打算の人とはもう相いれないのだよ

ある時、ふいに、
「なんだ、こいつの言ってること、結局は全部打算じゃん」
と思った瞬間があった。

その人は、いい人だ。
そこそこ気もあうし（これは双方向かどうかわからないけど）
たまに理解できない言動があるけど、それは完全にお互い様だし。
喋ってて面白い。
考え方が全然違うから、新しい発想も度々くれる。
ベタベタしてないので喋りたい時だけ喋ってあとは関係なしでOK。
比較的理想の付き合い方ができるな、と感じてる人。

でも。
その人の発言も、発想も、行動も。
どれもこれもに、打算が満ちている。

いや、別にいいんだよ。
打算だって必要だ。
人間生きていくためには。
一人で仕事していくためには。
勝ち続けるためには。

でも。
その時、私はその人への興味を、見事に失った。
実に、あっけなく。

もう、前みたいに楽しく話ができない。

相手に渡したものが回り回って自分にも還ってくる。
私は極めて自己中心的な人間だけれども。
そういう風に社会に対していきたいなとは、思っている。

青臭いこと言ってるんだろうけど。

私は、その理想を本当にリアルに生きている人を知っているから。

そんなことじゃ世の中渡っていけないよ、なんてセリフは聞く気ない。

あなたのため、人のため、と言いつつ、結局は自分のための打算。
その生き方を否定はしないけど。
今までのような友達では、もう、いられない。

いい茶飲友達だったんだけどな。
残念。

少しくらい融通きかせろよ…とか。
ないから。

別に縁を切るとまでは言わないけど、もう茶飲友達認定はしない。

そうやって、過去の曖昧な基準で作ってきた「友達」が、どんどん減っていくんだなあ。