無意識に礼賛を求めすぎる人の言葉は響かない
どうして、あなたの言葉が私に響かないのかって?
「余を敬え、余を褒めよ、余を讃えよ」
と、あなたのオーラはいつも、そればかり求めてくるからですよ。
無言の要求です。
いえ、時には口にも出してますね、自分がそうしてやった…だからあいつは上手くいった、って。
尋ねられたから教えてやったんだ、とおっしゃるでしょう。
確かに、そうでしょうね。
けれど、教えてもらったことに対しての対価以上にいつも求められるから、聞く気も失せてくるのですよ。
あなたは自分が万能だと思っているのかもしれないけれど。
空論は、結果には結びつかないのですよ。
それでも発想は面白いし、あなたならではの良いところもたくさんあります。
だから、聞いてみようかなと思うのです。
けれど、答えてもらったこと以上に、褒め称えて差し上げなければならないので。
そして、あなたから教えてもらったことではないことも、いつの間にかあなたのお手柄にされている時もあって。
空論が多くて現実的ではないあなたのお話しが、より一層、空虚に思えてくるのですよ。
響かない理由が、わかりました?
あなたは、その、愛すべきキャラクターをもっと活かすべきだと思います。
けれど、そのためには、押し付けがましい自分礼賛を、違う表現に転換しなくちゃならないでしょう。
そして、おそらくそれは、困難を極めるでしょう。
今、あなたの目の前にそびえ立っている壁は、あなた自身の影です。
無意識のうちに、自分の空虚を埋めようとして人に教示を行う限りは、その逆の人たちしか集まらないでしょう。
つまり、自分への無価値感が基礎になっている、何者かに強力に引っ張られたい人たちです。
あなたが蔑む人たちです。
その人たちとあなたは、本質的に同じものだ、と、理解することです。
何を驚いてるのですか?
そんなことを考えてたのか、と?
私、初めて言ったんじゃないですよ。
今までも、いろんな言い方で、あなたにはお話ししています。
ただ、あなたに通じたのが、これが初めてだったということですね。
通じる時が来て、よかったですね。
では、さようなら。