意思の疎通を図るには、共通認識をどこまできちんと作るかが鍵!
言葉をいろいろと使って、同時に想像力も使って、「今、まだナイもの」をどのようにするか、を相談する。
それって、けっこうスキルがいる。
まず、お互いが「基準」としている状態を、いかにして正確に把握しあうか。
そこから、問題になる。
さっき、作業部屋DIYの大詰めとなった棚の作り方を、話しあった。
一口に「ここに棚を作る」と言うけれど。
実際には、意外と、双方に「こういうもの」として想定している状態が食い違っていたりする。
今まで、この部屋作りについては、私はあまり細かく希望を言わなかった。
ぶっちゃけると。
床にどういう板を貼るか、壁にどういう素材を貼るか…というのは、私にとっては優先度がそれほど高くないのだ。
黒すぎるカラーリングになりさえしなければいい。
黒統一はシックで素敵だけど、印象が暗い。
私には、仕事場というよりは「洞窟」イメージに近寄りすぎて、制作意欲が減退しかねない。
ヘタしたら、お昼寝部屋になってしまう。
一部屋しかない、という都合上。
床に大きいのを寝かせて描く可能性が大きい、という都合上。
収納と展示を壁面に寄せて中央を開けるのは必須。
もう、それくらいしか、「最低条件」としては、ない。
あ…もう一つ。
カウンターテーブルのところにある窓。
あそこに、ヒダの多いカーテンをつけたくない…っていうの。
ヒダが邪魔になって開けっ放しになるのが目に見えているから。
これは、御簾を使うことで決着した。
しかし。
棚の具体的な構造…となれば、話は違ってくる。
入れるモノは、私が使うモノだ。
ぶっちゃけると、見栄え<<<<<<<<実用性だ。
段違いの飾り棚などは、余裕のある空間でならいいなと思うけれど。
それに大きなスペースを取られても困る。
そして、下の段の棚に扉をつける…という話が、私にはずっと気になっていて。
いらねえ…
と、思っていた。
今までも何度か、扉は要らない、と言っていたけれど、ダンナは「キレイに見えるように」を中心に考えてるから、意味がわからないらしい。
この棚は、奥行きも深くない。
そこに収納できるものは、限られている。
あなたは母屋から額を外に出したいのだろうけど、そもそも、そんなところに収納しきれる分量でもサイズでもない。
無理。
キレイに、と言ったって。
扉がキッチリ閉まらないなら、その方がより、見栄えが悪かろう。
いや…はっきり言おう。
あなたの嫁は、金輪際お片付けのできない女なんだよ。
そんな「扉」なんて、閉められるわけがないだろう。
いよいよ、明日、問題の棚の具体的な作りに入る。
もう、こうなったら。
図を書くしかない。
もっとぐちゃぐちゃだったんだけど。
一応、最終的に「これならいいか」と双方合意に達した。
もう一つ別のレイヤーに、問題の「扉をどうするか」の代案を書いた図があるのだが、そこは完成品をお見せするまでのお楽しみ。
扉プランは阻止成功。
当初のプランとして聞いていた「棚」案よりも、使いやすくなったと思う。
そして、作る手間も材料費も、たぶん、この落ち着いた案の方が楽にすむはず。
(なんせ、幅10センチ弱の板を並べて扉を作ろうとしていたんだから………それも4枚も!)
しかし、文明の利器はホント、ありがたい。
現場写真に書き込んじゃえば、一番わかりやすくて楽。
こうして、さまざまな手段を尽くして「見える化」して、共通認識をきっちりと作る。
それが、「協議」の鍵。
もう、私も満足できる棚になると安心して丸投げできるってもんです。