旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

「絵を描いて生きていく方法?」という、クエスチョンマーク付きタイトルの「絵描きの頭の中が見られる本」

本屋でチラチラと立ち読みしていたとある本。

画集ではなく、対談をまとめた読み物なんだけど、本の装丁がすごい。

すごいって、いろんな意味にとれるけども。

まあ、「私好み」だと思ってもらえれば。

 

 

時間のある時に本屋に行くと、立ち読みで、あちこち拾っていた。

挿絵がいっぱい…その方の画集のようにきっちり完成した絵は載ってないけれど。

それだけに、味があるというか。

制作過程とかも載ってたり。

 

載っている絵と、対談の内容が相まって。

いつか買うぞ、というリストに入ってた本。

 

それを、ついに、買った。

 

本屋に在庫がなくなってたから!(←おいおい…)

売り場が変わっちゃって探せなかっただけかもだけど…。

 

 

とにかく、買った。

せっかくなので、冒頭から、じっくり腰を据えて読むことに。

 

 

いやあ。

すごいな、と思う人の「頭の中」を、こんなに見せてもらえるって。

本って、やっぱり、いい。

 

 

それは、この本

 

絵を描いて生きていく方法?

絵を描いて生きていく方法?

 

 

どうだよ、このタイトル。

私みたいな、万年「そこ目指してるといいながらダラダラしてる怠け者」が手に取るツボってものを知ってるよね。

 

でも。

この本に書いてあることは。

単に、「その収入によって生活する」という意味に留まらない。

そんな薄いハウツー本ではない。

 

…と、立ち読みを何回もしながら、常に思ってた。

改めて最初から読み直して、ホント、そう思う。

 

一番最初の章が「人生は積み重ね」で始まって。

第二章が、「そもそも、めんどくさいっていうのは人間の本能じゃん」とか(笑)

 

読んでいて

思わず写メっちゃったのが、この部分。

 

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文章を書くときのオレと絵を描くときのオレは若干パーソナリティが違うんですよ。

 

だよねー!

だよね、そうだよね~。

 

自分だけじゃないって、安心するよねー。

 

って。

 

そういうための本じゃねえっての。

 

 

帯に書いてあること。

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知りたいという欲求から

見えてくること

知識を蓄積すること

そして、忘れ得ない絵を

描くということ。

 

本はすごい。

実際には知り合えない人の考えていることを見せてくれる。

 

大事に、ゆっくり、読んでいきたい本だな、と。

 

 

装丁の何が好きって。

これ。

 

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本の小口。

画像の左側のお姉さんは、表紙側から斜めにした時に現れる。

右のお兄さんは、逆側から斜めにした時に現れる。

 

面白い。

 

こういうちょっとした仕込みが好き。

 

 

読み終わったら、その時にはまた、全体の感想を書きたいな。

………たぶん。

気が向いたらね。

 

 


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