炎の窯がダメなら、電気の窯の夢をみるか…
陶芸は、設備が必要で、それも、かなり高価なものばかりだ。
それがなければ、そもそも「作ることができない」ものばかり。
他のもので代用、ということが、そもそもできないものばかり。
中でも最大にして高価、必須なものが、「窯」だ。
今、一般人がちょっとがんばって買ってみてもいいかな…と思える一番お手頃なのが、こちら。
温度をプログラミングできるものになると、いきなり価格がはねあがり。
たぶん、これが、一番現実的に届きそうな価格のマイコン制御つき窯。
いずれも、家庭用電源で使える。
そうなのだ…電源問題もあるのだ。
大きい窯を使うとなると、動力電源を引く必要がある。
工事しなきゃならん。
窯がただでさえ高価なのに、更に、工事。
考えれば考えるほどに、「本気でやりたい」という、その本気が問われる。
ちょっと買ってみようかな…っていうレベルの道具ではない。
しかも、他のことには使えないし。
設置する場所も、そこそこ整備する必要がある。
焼成中、うかつに触れたりしないような設置場所を作らなきゃならない。
数十分とか数時間で終わるものなら、まだしも。
日をまたいで焼成し、その後、十分に熱が下がるまで置いておかなきゃならない。
下がってから窯を開けないと、急激な温度差で割れてしまう。
その間ずっと、うっかりとでも触れない場所でなくてはならない。
もちろん、木製の床の上とか、ダメだ。
なんて、条件の多い道具だろう。
でも、だからこそ、「持っている」ことそのものに、アドバンテージがある。
そういう性質のものが、陶芸だ。
はあ………
福井には、そんな「窯つき、窯場つきの家」が、比較的安く売られていたりする。
うらやましい。
まあ、安くったって、家だからね。
買えないけどね。
窯は、今のところ、ひとまず、料金を払ってお願いすれば私だけでも焼成させてもらえるところを確保できてるので。
当面は、「あったらいいなあ」とか思いながら過ごすとしましょう。