旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

「この横幅も、こういう時のためには案外、悪くないな」

外見の話をしよう。

私は、「自分が見る」ことはすごく重要だけど、「見られる」ことには、ナンの興味もない。

オシャレとか昔から興味がなく。

若い頃に、職場がいわゆる「OL」の仲間になった時に、それまで印刷版下を作ってた環境とあまりにも世界が違ってて、多少は馴染む必要があるかも…なんて思って、化粧も覚えたし少しは人を見習ってた時期もあった。

また、今から数年前に、もう一度、ちょっとがんばろうと試みた時期があった。

というのも、絵描きとして外に出る機会が出て来て、「絵描きの外観」っていうのを、少しは考えなきゃいけないのかな…って感じた頃。

けど、結局は、その頃試みていた「作り方」も、めんどくさいな…ってことで終了。

ちなみに、その頃は、やや派手目のアジアンファッションだった。

写真を誰かと撮ってもらう、っていうことが全然なかったので

(撮る一方だったので自分が入ってる写真がない)

その頃の服装が全く残ってない。

 

 

一つだけ、知人が主催した、お姫様がどうたらいうテーマの本の出版記念イベントに「コスプレかよ」と思いながら着て行った時のが、残ってた。

著者の方が一緒に写ってたのだけど、ご迷惑になるといけないのでトリミング。

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まあ、センスがどうこういうのは、カンベンしてほしい。

このブラウス自体は、けっこう気に入ってて、この時以外にも時々着てた。

今も持っている。

派手な色柄は好きだ(笑)

この時からほどなくして、自分で手描きするってことを覚えた。

絵の中身がどんどん和モノに偏っていってた時期なので、アジアンテイストもなんかヘンだな…と感じてはいたのだな。

 

 

 

で。

現在。

イベントや絵描きとして外に出る時は、手書き作務衣と決めている。

これは楽だ。

楽な上に、効果的だ。

看板として十分、役に立つ。

人と被ることもない。

靴やバッグにペイントしたり、スマホケースもオリジナルプリントで作ってもらって使ってる。

そういうものを、まとめて「名刺代わりの小物」みたいに捉えている。

 

 

イベントで、ライブペイント中の様子を、いろんな人が写真に撮ってくれた。

そうした「他人が撮影した自分」の「背中」を見てて、思ったのだ。

 

「この横幅も、こういう時のためには案外、悪くないな」

って。

 

 

これ、お客様が撮ってくださったものなんだけど。

これだけ幅のある背中だと、背負ってる看板、実によく見えるよね。

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もし、華奢で細身の人だったら、こんなに幅はないわけだから。

看板としての威力は、もしかしたら、減るのかも。

 

まあ、そういう綺麗な人の場合は、看板が目立たずとも良い…とは言えるが。

 

ひとまず、自分としては、この背中は意外と、役に立つ幅広さだな、って。

納得している現在。

 

 

そういうわけで。

この作務衣以外にも、何枚か用意しておくのも悪くないな…

そんで、イベントの時以外にも、こういうの着て外歩くのも、意外にいいかもな。

 

なーんて。

思っているのであった。

 


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