旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

世界観の違う相手に伝えるための手法/アカデミックライティング的な文章術

前の記事で、「試行錯誤がまた始まります。」なんて、書きました。

 

たぶん…もう1サイクル巡りきるまでは、私のこういう「前みたいな迷宮記事は書けない」状態は、続くと思われます。
だから、次のそのサイクルが巡ってくるまでは、新しいサイクルに入ったなりの書き方を探さないといけません。

「橋を渡った」+「塾長ブログはなぜデッドボールになり得るのか」=試行錯誤のサイクルに入った…という記録 - 緋呂の異界絵師通信

 

 

去年の7月中旬から8月初頭にかけて受講していた、かさこ塾。

かさこ塾の最終回は、各自3分の持ち時間を使っての、「好きな事プレゼン」を行います。

同期の受講生に、かつてアメリカの大学に在籍していた頃に学んだアカデミックライティングと、塾長かさこさんのブログの書き方に共通点がある…というレポートをプレゼンした方がいらっしゃいます。

それがとても面白かった&かさこさんも興味を持ったので、それについての記事を書いて下さいまして。

その記事群は、こちらからどうぞ。

 

米国アカデミックライティングに学ぶ文章術 : 自立を支援する社会保険労務士天野初音@愛知県豊田市

 

 

私も、当時、何度か、それに従って記事を書いてみよう…と試みたのですが。

どうにも、どうやっても、当てはめることができませんでした。

で、結局それは諦めて、慣れたスタイルで、書き続けて…今に至ると。

 

 

 

ところが…ですよ。

ここに来て。

私自身が、「慣れたスタイル」でいくらでも書けたいろいろなコトについて、それほどの興味を惹かれなくなった。

面白みを、感じにくくなった。

ぶっちゃけ、人と何かがどこか違っていようが、どうでもいい…っていうくらい。

違ってるのは、わかる。

で?だから何?

ってな具合で。

 

そしたら。

上のリンク先の天野さんのように、かつて米国で論法を仕込まれてきた、という人から、

「考えていることも興味の方向も変わった以上、スタイルも変わる必要がある」

という話が出まして。

 

その提案されたスタイルというのが、アカデミックライティングに通じるもの…

というか、それをもっとシンプルに骨格だけにしたようなスタイル。

 

 

言わんとしていることは、わかりました。

 

が、なにせ、今まで野放図に書き散らかしてきた経験しかない…作法通りの書き方にどうしても当てはめることができずに諦めたっていうくらいで。

 

なので、そのスタイルで何が書けるか、今のところ、よくわからないのですよ。

 

でも、実際、その人が言わんとしていることは、わかる。

スタイルを変える必要がある、ってことは、もっとよくわかる。

だって、自分自身が、今までのスタイルで書きにくくなってしまったのだからねえ。

 

「わかっていて、できる。けれど、あえてやらない」

というのと

「知識としては知ってるけれど、できない」

のとは、全然違います。

そのスタイルを取ることが有効であり、それが「世界観の違う相手に伝えるため」のものである…ということ。

それを、

 

文章的に知っている…でもできない

 ↓ 

わかっていて、できる…が、そうしないことも選べる

 

っていうところまで、幅を広げたいと思うわけですよ。

 

 

こういうことを思えるようになったのは、絵描道の方が

「社会軸撤廃」

で、スパンと腹が決まってきたからです。

 

そちらの道は、共感とか理解とか、全然、外部に求めなくてもいい。

自分のやりたいようにやるし、口は出されても蹴り飛ばす。

都合のいい時しか、聞き入れません。

それで良い。

 

でも、安定的に前進するためには、両輪が揃っているのが望ましい。

 

だから、そこ以外のところ…ブログに書くこととか、セルフマガジンのナビとか。

絵以外の表現の場については、王道を身につけていた方がいい。

それで、両方のバランスが取れる。

 

 

私は、混沌が好きなんです。

だから、その混沌を、よりきっちりと混沌としてイメージしてもらうために。

かき混ぜた多色インクを見せて、もとの色を想像してもらう…みたいなやり方ではなく。

多色インクが混ざっていくところを、そのもので、イメージしてもらうために。

 

より美しい混沌を、見てもらうために。

 

そこに至るために、整然とした進め方を身につける必要がある。

それを、後からまた壊すってことは、たぶん、できるから。

 

 

よくわからないモノを、よくわからないままで掴みだしてきてドンと陳列する。

そういう文化圏に、私はいた。

けれど、比較的最近、その文化圏から外へ出る橋を、渡ってしまったらしい。

鳥居、通っちゃったってこと。

 

橋を渡って、新しい文化圏に来ちゃった。

そこにあるのは、去年一緒に受講した方が最初に紐解いてくれた「書き方の法則」。

それが、「かさこさんのブログは、なぜデッドボールとなり得るのか」という答えの一つ。

 

言語の違う世界にうっかり引っ越しちゃった…みたいな状況です。

慣れが必要ですね。

 

でも、それをすることで、私が今まで抱えていた弱点の一つが、解消される可能性がある。

 

幅が広がる可能性があることなら、やりましょう。

 

…というのが、今の状況です。

考えて書く、という勉強が、今更始まる…って感じですね(笑)

ま、そうそうすぐにはできるようにならんよ。

そんなんなったら苦労ない(笑)

 

 


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