緋呂の異界絵師通信

ミエナイセカイ ハ カサナッテル

【特性比較】墨と不透明水彩、どう違う?

たまには絵描きらしい記事を書こうかなと(笑)

 

絵具は、それぞれに特性があります。

今回は、

A 水墨画用墨汁

B 不透明水彩ターナーポスターカラー)

の両方を同時に使っているので、その二つを比べてみました。

 

用紙/スケッチブックの画用紙

筆/画像内の和筆

 

赤紫=墨汁、青=ポスターカラーと、番号を色分けしてみたよ。

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1.画用紙に水をたっぷり塗って湿らせた状態で、水の上に描いた線

  乾燥は、自然乾燥につき、時間と共に滲みが広がっている。

 

2.1の水分が自然に落ち着いてきた頃(まだ触れると濡れている)に描いた細線

 

3.乾いている状態の画用紙に描いた線が、乾ききらないうちに水を落として筆でこすってみた状態

 

4.1の水分をドライヤーで乾燥させた後に描いた細線

 

5.乾いた紙に描いた線をドライヤーで乾燥させた後、水を落として筆でこすった状態

 

 

比較して、一番わかりやすいのは、「濡れている紙の上に線を描いた時」の、滲みの拡散具合の違いではないかな。

墨は、すごく滲みますし、紙の水分が落ち着いても拡散を続けます。

おかげで、山水画のように、美しいボカシが出せるわけですね~。

 

 

 

描く上で、一番「ここが違う!」って感じるのは、

 

「完全に乾かした状態の線を水で濡らした時」

 

です。

 

ポスターカラーの方はカンタンに溶け出してきます。

乾ききってない時も、乾燥させてからも、水でカンタンに滲ませることができます。

 

が、墨は、一度乾燥させると、かなりこすっても滲んでこないです。

でも、未乾燥の段階で水を落としてこすると、滲み出てきます。

 

 

乾燥させても後から溶かすことができる=水彩

乾燥させたらそうカンタンには溶け出さない=墨

 

てのが、ざっくりとした、描く時の違い……かな。

 

 

 

この画像の、上段が、最初に刷毛で引いた墨が水に拡散して、自然に出てきた滲み。

下段は、かなり不透明水彩で重ねきたので、こすられまくった後。

筆だけじゃなく刷毛も使ってかなり重ねているので、その回数だけこすられているけれど、一旦完全に乾燥させた後の墨の滲みは、こすれてません。

もちろん、このあたりは、最下層の墨の具合を潰しきらないように、一回の塗り重ねは薄めでやっております。

ポスターカラーは、厚塗りすると下の色はほぼ消えるくらいにカバー力のある絵具なので、下地を潰しすぎないようにはしています。

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まあ、こんな具合に、墨や絵具の特性ってのを活かしつつ、脳内イメージに近づけるように進めていくわけですね。

 

私の場合…脳内イメージを手が裏切っちゃうことも珍しくないので、結果オーライとか偶然の産物ばかりの再現性が低い絵ばっかりになっちゃうんですが…。

 

 

不透明水彩」と「透明水彩」はどう違う?

ていうことは、割といろいろ出てくるかと思うのですが、片方を「墨」で比較することは、そうはしないと思うんで。

一緒くたに何でも一枚の絵で使う無節操ならでは…かも知れない比較をやってみました。

 

 

先日、スタジオクロマートさんで使わせていただいたのは、ホルベイン不透明水彩ガッシュでした。

 

ホルベイン 不透明水彩絵具 18色セット

ホルベイン 不透明水彩絵具 18色セット

 

 モデルは違ったかもだけど、これ。

 

 

今回、私が使ってるのは、こちらです。 

ターナー PC 11ML  18色スクールセット
 

 

ポスターカラーは、発色がキレイです。

学生の頃から、ターナーのを使ってました。

 

クロマートさんで使わせていただいた絵具も、溶け具合がなかなか良かったので、新たにポチってきちゃいました。

 

 

アクリルガッシュは乾燥しちゃうと上から重ね塗りしても下の色は溶けることはないので、「上に載せていく」感覚です。

不透明水彩は、重ねれば水分や圧力でどんどん溶け出てくるので、それを活かして紙の上で色を作っちゃう感覚。

水分を少なめに使えば、シャキッと塗り分けすることもできて、面白いです。

 

 

 

透明水彩は………

私はあんまり得意じゃないというか、ほぼほぼ使わない絵具です。

細密画などに適してます。

どなたか、得意な方の解説を探してください。

柴猫さんとか、柴猫さんとか、柴猫さんとか…)

 

 


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