旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

カリンバを作ってきました!…天板の焼き絵と、弦の磨きをね

カリンバって、ご存じですか?

民族楽器の一つで、「親指ピアノ」なんていう呼び方もあるようです。

楽譜とか、難しいこと抜きで、とにかく指で金属板の弦をポンポンと弾いて、

なんかテキトーだけど、気持ちいい(^^)

という音とリズムを奏でる…という、シンプルな楽器。

 

何を隠そう。

私って、小学校の6年間ピアノ習っていたクセに、楽譜が全く読めないんですわ。

もちろん、ピアノは全く弾けなくなってます(^_^;)

 

で、譜面なくてもいいし、別に曲になってなくてもいいんだけど…っていう、単に「気分よく音だけ出せる」モノが欲しいな~。

って、思ってて。

カリンバは、音色が好きなので、いつか買おうと思ってましてね。

アジアン雑貨のお店とかで、物色してたんだけど…。

どうにも、気に入るのがなくて。

 

以前、学校教材用の工作キットにあった「カリンバ風」のモノを作ったことがあるんだけども。

それは、その時、友人に差し上げており、以後作ってない。

 

で…とある時、FacebookでBUNさんの2日間でカリンバを作るワークショップを拝見してて、いずれは…と、思ってたのでした。

ランプの方が先に機会をいただけたので、今日こそ、カリンバです。

 

まずは、完成図。

 

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15弦セット完了!

この弦も、全部、BUNさんがご自身でカットし、削り出して加工して、作ってらっしゃいます。

チューニングも、していただいております♪

 

 

では。

制作過程を順にご紹介。

 

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こちらが、今回の「カリンバキット」の本体。

ココナッツの殻に、底と天板(あー、木の名前聞いたのに忘れちゃった…メモっておこうと思ってたのに…)が貼ってあるものです。

BUNさん、20年カリンバ作ってらっしゃるとかで。

この素材も、いろいろと試行錯誤の末、音色と反響と強度、それと焼き絵するので、絵が綺麗に見える色調…というのを兼ね備えた木材を見つけ出されたんだそうです。

 

で、実は、この本体の中に「シンバル」が、仕込んであるんですよ~。

プロ仕様のカリンバって、そういう風になってるのか~って、感心しました。

今日のワークショップは1日で終わるので、すでに板が両面とも貼り合わされておりまして、中の構造はわからなかったのだけど。

2日間の工程でやる時は、板を貼るのも自分でできるらしいので、次はそれやってみたいな~とか、思ってます。

 

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まずは、鉛筆で下絵。

ちゃんと描くことは滅多とない私ですが、今回はね。

これ、人へのプレゼントにするために作っているものですから…ある程度は、きっちりします。

 

…とか言って。

焼き絵完成図をごらんいただけばわかりますが…下絵、あんまり守られてません(笑)

ほら。

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 まあ、そんなもんです(笑)

 

 

で。

天板には、3~4カ所、穴を開けます。

ビブラートホールと言う、音の反響をよくするための穴。

もちろん、開ける位置を考えて焼き絵してます。

開けたところが、こちら。

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電動ドリルでガーッと。

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BUNさんに開けていただきました。

 

 

これが、弦。

この素材も、吟味して試行錯誤を重ね、常に更新されてるそうです。

私は今回「第4世代」の弦をチョイスしましたが、これからのBUNさんのカリンバは第5世代の金属で作った弦になるそうです。

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弦を本体に取り付けます。

チューニングが微妙。

ほんの数ミリの長さの違いで、音が全然変わっちゃう。

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 アジアン雑貨の店にあった安物のカリンバなんて、弦ゆるゆるで長さ変わり放題だったなあ…。

やっぱり、「ナンチャッテ」じゃ、イマイチなわけですね。

 

家でチューニング合わせるために、スマホアプリのチューナーを教えていただきました。

便利なモノがあるのですね~。

プレゼントする予定の方は、たぶん、チューナー持っていると思うけど。

 

 

で、一通りチューニングまで終わったら、いよいよ最後の行程。

本体の脇、左右に一カ所ずつ、ビブラートホールを開けます。

ココナッツは、ドリルでやるとヒビが入っちゃうそうで、ハンダゴテ?だと思うけど、熱で焦がし開けていきます。

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わかる?

すっごい煙。

片方を、デモンストレーションとしてBUNさんに開けていただき、もう片方は自分で開けます。

 

この時、本体内部の空洞に煙が充満しちゃうので、それを、開けたホールから息を吹き込むことで、追い出します。

その時の写真、撮っていただいてるんで、後で追加予定。

 

「煙を追い出す」目的ではあるのだけども。

そうやって、作り主が息を吹き込むことで、「命を吹き込む」儀式である、と。

いいですね~(^^) 生き物みたい。

 

 

では、BUNさんが見本演奏してくださった動画をどうぞ~。

 

途中、お店の前の道路を通る車の走行音が入ってるのですが。

車の音と思わず、「波の音」と思って、イメージしてくださいね(笑)

 

 

 

自分用にも欲しいので、また次の機会が来たら、もう一回、作りに行きたいと思ってます。

 

 

 

先日、「わっしょい」という言葉のことをブログに書きました。

その言葉も、BUNさんからいただいた言葉です。

 

art-hiro-b.hatenablog.jp

 

BUNさん、ホントに、とても多彩なアーティストさんです。

今日はなんと手作りのパンまでごちそうになっちゃいました。

それがまた、めちゃウマ~!

あんなパパがいたら~ウラヤマシイ~。

 

 

今日作らせてもらったカリンバは、BUNさんがライブやレコーディングの時に使うものと全く同じ仕様だそうです。

プレゼント予定の方もソロライブとかされている方なのですが、受け取ってくれるかな~(^^)

 

 

さーて、自分用を作る時は、何の絵を描こうかな~。

海龍かな~。

なんとなく、海イメージなんだよね、この音って(^^)

 


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