あんなの大したコトない って言いたくなったら、どうするか…の巻
自分がやってもいないことを、とくとくと「あんなの大したコトない」という論調で語る人に、しばしば、出会ってきた。
やってもいないことなのに、自分が作ってきた狭苦しい枠に開けたのぞき窓みたいな視野でもって、その外側の世界を否定的に語る。
時には、確かにその人自身も、それに近いなんらかのコトをやった経験がある…という場合もある。
始末が悪いのは、むしろ、そういうケースかも知れない。
ちょっとかすったことがある、という。
その「ちょっと」が、どれくらいの「ちょっと」なのか。
謙虚に「ちょっと」と表現しているのか…と思いきや。
本当の本当に、「え?たったそれだけのこと?!」っていう方が多いんじゃないだろうか。
謙虚に「ちょっと」って言ってる人は、そうそうカンタンに頭から否定するようなことはしないもんだ。
100あるうちの1か2をかすった程度で。
それも、そのコトの「ど真ん中」ではなくて、周辺部でしかなくて。
それで、全部わかったような気になって。
あんなの大したコトないよ、誰でもできるし、オレだってできるよ。
…なーんて、言っちゃう。
バカだよね。
そういう態度を出した段階で、自分にもまだ開かれていたかも知れないその扉は、音を立てて閉じたんだよ。
そういうのを「自分で選んだ」と、言うのだよ。
やりたくない理由なんて、人それぞれだから。
自分の理由を素直に言えばいいだけの話。
なのに、ゴミみたいなプライドが邪魔するんだねえ。
やってみたい気持ちはあるけど、やれる気がしない。
それならそれで、そういう風に自分でも受け止めておけばいいのに。
そもそもやりたくもない…のなら、やってる人を批判する意味もないし。
間違ったことをやってる、と自分の価値観からは感じられるのなら。
間違ってるんじゃないかな、という問題定義をすればいい。
何かを言いたいのなら…だけどね。
わざわざ、小窓からのぞき見て、チラッと見えたところを批判してみる。
何か言わずにはいられない…っていうことだよね。
なんで、そういう気に、なっちゃうんだろうね。
のぞき窓から見たものに何か言いたくなったら、一呼吸置いてみたらいいと思う。
もしかしたら、ひょいっと、
「仲間に入りたい」
って思いが…時には言葉になって口から飛び出してくるかも知れないよ。
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