旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

パステルと消しゴムワークによる「羽根/雲/光」の表現方法~制作過程公開

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懐かしい絵シリーズ。ミカエル。#artwork #art #illustration #painting #pastel #angel #大天使 #ミカエル #パステル #水彩色鉛筆

 

 

パステルで作った多色背景の上に天使…というか、人物を描く。

っていうのが、私の、この頃の「天使絵」の描き方でした。

まあ、たぶん、今でもその手順は変わらないでしょう。

 

用紙の全面またはほとんどの部分に、あらかじめ、多色のパステルを

「直接」「紙の上で」「いっぺんに何色も」削って粉をまきちらします。

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それを、手で広げていき、用紙の上で混色~グラデーションを作っていきます。

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さらに、色を削って足していきます。

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いいかな、と思ったら(ここは感覚)、作った色の上に、直に人物を描いてしまいます。

この絵は、ちょっとサイズも大きかった(B1=新聞紙4枚分)のと、翌日に作品展の搬入日!だったので失敗できないため、別紙にスケッチをして、トレスしてます。

安全策ですね。

でも、イベントなどで対面セッションする時などは、背景色の上に直描きします。

消しゴムかけると背景の色も落ちてしまいますので、基本的に失敗はありません!

(力技でどうにかする!)

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後は、適時人物を描きこむ。

画材は、主に水彩色鉛筆。

描き込みながら、背景の色も足りなかったら更に色を足したり、濃くしていったりと調整します。

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描き込みつつ、消しゴムを使ってハイライトになるところを色抜きしていきます。

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わかりにくいかもですが、背景を練り消しで色抜きして、雲とか光を入れていきます。

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すみません、翼はたいてい、一気描きしてしまうので、過程の画像がありません。

これは、プラスチック消しゴムでとにかくひたすら、色抜きしていくことで翼にしています。

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背景に更に雲を足します。プラ消しと練り消しのコンボです。

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レンブラント光線。これも消しゴム。

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消しゴムというのは、「間違ったところを消す」道具ではありません。

「白く描く」道具です。

 

私は、「一番白」は、「紙の色」です。

その白が基準になり、白く描く道具は消しゴムのみです。

パステルや色鉛筆などの白は、全く使用しません。

 

水彩の時も、紙の白が「一番白」なのは変わりません。

が、適時ハイライトには白墨などを使う場合もあります。

質感が変わっちゃうので、あまり使わないように心がけています。

 

 

神様や龍の絵だと、こういう感じになってこないのですが、手順としては大差ないかな。

 

 

 

この、「多色背景を作り、翼/雲/光を消しゴムで色抜きして作る」方法を、ワークショップでお伝えしてました。

 

ご希望があれば、開催いたします。

 

ワークショップや、当時の参加者さまの作品例など、別記事をUPしますね。

 

 

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