旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

大切なことはすべて他人が教えてくれる

日々、いろんなことが起こる。

いろんな場所に、行く。

いろんな人と、会って、話す。

 

そういう中で、しみじみと実感することがあって…

「関わる人たちが、いろんなことを教えてくれる」

って、思っていた昨日。

 まさしく、その通りの文言が、あるブログに出ていて、思わずリツイートしたのでした。

 

 

 

で、その後、「あ、さっき考えてたことがまた出てる!」という現象が続々と。

 

意識がフォーカスしているものを拾い上げやすい、というのは当たり前のことで。

だから、思ってることに通じる文言は、そうでないものよりも目にとまりやすい。

 

思ってたことが、他人の発言の中にあった!…なんて、脳の仕組みからしたら、しごく当たり前で珍しくもなんともない話。

 

 

だよ。

そうだけど、そんな風に思ったって、面白くないわけさ~。

だから、そういう時は「あっ、これは天からのメッセージに違いないっ!」とか、ちょっとイタイくらいに面白く考えた方が、楽しいわけよ。

 

神とか天とかに誘導されるのがイヤで腹立つ天邪鬼だけど。

そう言ってばかりいても、気分悪くなるだけだから。

最近はもう、居直って、イタイ方に走っちゃおうかと思っているわけだ。

 

 

いや、そんな話を書きたいわけじゃない。

仕切り直し(笑)

 

 

大切なことはすべて他人が教えてくれる

上に貼ったリツイートのリンク先から引用

外部から全く何の影響も受けていない、ゼロからイチを生み出す究極的な「オリジナル」は今や、ほぼ存在していないようにも思う。

文章や作品の「独創性」はどこにある?守破離と肩書きと個性と - ぐるりみち。

 

 完全な「オリジナル」など、もはやこの世界にはどこにもない。

そのことを、今までに何度か、人に話す機会があった。

 個性的であること、斬新であること…それらは、必ずしも「それがオリジナルである」ってことではない。

 

いつか、どこかで片鱗でも触れたことがある何か。

そのエッセンスが自分の中に溜まっていき、それが無意識領域で反応しあって、何らかの刺激を加えたところで「ピョイッ」と飛び出てくる。

そういうもの。

 

上のリンク先記事でも書かれているけれど、「複合的」に編み出していくしかない。

人類の歴史は、地球や宇宙の歴史からしたら一瞬でしかないけれども。

その営みの中で編み出され来たものは無数にある。

それらは、本当に、「一人の人間」の中から出てきたものなのか?

 

私は、違うと思っている。

 

電話も蒸気機関も、同時期に複数の人が作り出していたという。

なぜか、同時期に、別々の場所で、別の人同士が、同じ原理を思いつく…そういうことは、どうやら、珍しくないらしい。

 

まるで、天からの一斉放送があって、それを受信できた人と、できてない人がいて。

できた人の中に、実際に作り上げてしまえた人がいる。

 

私は、そういう風に思っている。

 

いろんな「○○派」やら「~イズム」やらの流派やら社会活動やら思想やらも、芸術や科学と一緒で、そういうことなんだろうと思っている。

 

要するに、「あらゆる仕事は、あらゆる要素との共同作業である」って、思っているのだ。

 

自分の作品であるけれど、自分一人の作品ではない。

 

現世で利益をもたらす「利権」の話を無視できたなら、世の中ってかなり平和になるだろうな…と、思う。

 

 

私が思っていることを、誰かが言語化して出してきてくれる。

私が作りたいと思うものの材料を、誰かが作って用意してくれている。

私ができたらいいなと妄想することを、先に現実にして見せてくれる人がいる。

 

だから。

自分もまた、自分の中に出てくるものを現実に作って世に放つことで、その流れの中に還していく。

 

インスピレーションを受信できる人は、「次へつなぐ」ものをもらった人だ。

 

それを、自分のちっちゃいちっちゃい枠の中で「こんなの意味ない」って勝手に判断して、流れに放つことをやめる…ってのは、世界への裏切りであると思う。

 

やり方がわからなかったら、探せば、誰かがやってる。

どこかで、同じようなことを考えている人がいる。

 

そういう人に出会うためには、自分が世に発信してなきゃ、誰も受信してくれやしない。

 

 

仕事にするとか、しないとか、そんなことは後の話。

 

まず、放流しようじゃないの。 

 

 

2015-01-01_600

△ 万年筆画 2014-08-01

Webギャラリーの紹介ページ→http://art-hiro.com/06motif/305/

 

 

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