旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

めぐりめぐって手元に戻った、懐かしい企画の話

午前中、先日から試作品を作っていただいている業者さんと打ち合わせしてきました。

 

二つ目の試作品について話をしている時に、たまたま「たとえば…」と見せていただいたモノがありました。

それは…とても懐かしい姿をしていました。

 

もう何年も前に、まだ私が、絵描きとして生きていこうと決める前。

絵に少し関わることをやれたら、それでいいかな…という、消極的な立ち位置で戻ってみようかなと思っていた頃。

ギフト用の商品として企画してみたいと思ったモノでした。

当時の私には、部材を業者さんに依頼するなんて発想は微塵もなく。

自力で何とかしないといけないのだ、と思い込んでいたし、お金を捻出してまでやろうとも、思っていませんでした。

 

なんとなく「形になればいいかな」っていう程度の、ふわんとしたイメージで。

それでも、いろいろ通販などを探して、妥協に妥協でこれならどうにか…といった品を見つけて、試しに作ってみました。

 

当時通っていた心理学系の講座の休憩時間に、みんなに見てもらって。

けっこう好評で、もしかしたらこれ、作ったら売れるかな…という感触はあったのです。

けれど、その、探しに探して手に入れた部材は「廃盤品」で。

もう手にはいらないことが判明。

似たようなものを探そうにも、価格がちょっと無理。

自分が制作する時間や労力を価格にプラスオンしたら、かなりの金額にしないと「やってられない」となってしまう。

 

結局、その試作品はあきらめました。

後に、似たようなことを考えていた別の絵描きの知人にアイデアを譲るっていう話が出たのだけども。

その方も、いろんな絡みで、「できないかな」ということで…。

その時の試作品は、その方に差し上げたから、今手元にはありません。

 

今日、打ち合わせの席で見たものは、まさに、その時作りたいと思ってた仕様を再現できそうに思いました。

 

今日は、別のものを試作としてお願いするつもりだったのですが…。

話をしているうちに、

「いや、そのアイデアは、イケるんじゃないですか?」

と言っていただきまして。

結局、それを今回「二つ目の試作品」として、投入することに。

 

なんとなんと。

 

 

あの頃の自分に、こんなことになるって教えてあげられたらいいのにねえ~。

 

企画を提出する先では採用されなくても、自分のオンラインショップに並べます。

今すぐってわけにはいきませんけどね。

 

 

 

たぶん、あの頃やろうとしてたよりも、良いモノになるんじゃないかな。

なにしろ、部材が、既製品じゃないからね(^^)

腕の良い職人さんに加工していただくと、それだけで、品格が出ます。

これ、ホント。

 

定番商品になるように、がんばって仕上げます(^^)

 

 

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水墨画練習で描いた竹が、どうしても「竹」じゃなく「骨」…

でやや凹んで、後から上に龍をラクガキ。

今描いても、やっぱり、竹というより骨になります(^_^;)

 

 

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