看板の下~会社員とフリーランサー
新しい課題が出た。めっちゃ楽しそうな企画も登場。今取り組んでいる企画は、このままGOのものと、要改良のものに分かれた。次から次へ出てくるビックリ箱みたい。
— 異界絵師 緋呂(ひろ) (@HIRO_eshi) June 5, 2015
最近は、「絵」というのをあまり描いてなくて、造形品や、外部の方に委託で制作してもらう素案作りっていうのが多くなっています。
私は、いろんなことをやる人間です。
が、その時フォーカスしてるものというのは一方向か、せいぜい二方向くらいしかありません。
造形品に焦点が当たってる時は、平面の絵への意欲が薄くなるし、Illustratorで描くオブジェクト系作品に焦点が当たれば、筆も造形も「今はちょっとね」なんてことになるわけです。
その期間がどれくらいか…というのは、出ている課題の難易度や、そこへ取り組む熱意などによって変化するけれども、一つ一つはそんなにロングスパンではない。
それが、今までの傾向。
あくまでも、「一人」で完成まで行っていた時は…という前提でね。
これが、他の方との共働となると、自分だけでは無理な展開もあるし。
コスト問題を含んでいる時は、なおさらです。
当然だけど、買う側が強い。
いくらこちらが「いや、これを勧めます」と主張したところで、買う側が「NO」ならば…仕様変更は、やむを得ない。
そして、その中で、いかにして「思うもの」を作っていくのか…と。
こういうことは、自分一人で描いて作って、作品を並べて「よかったらどうぞ」というスタンスとは全く違います。
そういうやり方では得られないおもしろさや、難易度があって。
超えていくまでは大変だけど、超えた後には、それまでとは違う視界になるでしょう。
ナニゴトも経験です。
そして、今の私は、フリーランスとして企画に関わっていて。
これは、会社員として企画制作する場合とは、根本的に違う。
どっちがいいとか悪いとかではなくて、違うんです。
ただ、違う。
何もかもが。
もちろん、会社もいろいろだし、フリーもいろいろ。
だから、画一的に「こうだ」と言うつもりはありません。
けれどね。
会社という大きな看板の下でやることと、それがない状態の下でやること…っていうのは、明らかに、違います。
どんなにフリーランスに近いやり方をしていても。
経営者またはそれに近い立場でやっていても。
やっぱり、違うんです。
「会社員時代にやったこと」が、そのままフリーの立場でも通用するかっていったら、それは違う。
会社でいくらスゴイ仕事をやっていたとしても、一個人になって同じことができるとは限らない。
会社での実績を「個人になってからも」使えるか…っていうと、NOです。
自分自身の「個人の能力」を勘違いしている人もたくさんいて、
「これだけ会社に貢献してるのに望む待遇がもらえない。この会社を保たせてるのは誰だと思ってるんだ」
なーんていう理由で辞めちゃって、フリーになる…というケースもあるんだけども。
本当に、事実として、そうなのか…っていうのは、よく考えた方がいいかと思います。
昔は(会社で)あんなことやった、こんなことやった、こういう実績を作ってきた。
そういう話は、よく聞くけど。
そこを離れた後になっても、同じことができるのか…といったら、まず、NOなのです。
制作関係は特に、設備装備も重要になってくるので。
「会社が用意してくれてる機材や設備」を「会社の資金で使える状態」の下での制作実績なんて、個人になった時には、ほんの「参考程度」にしかならないですよ。
世の中、キビシイの。
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