焼き絵のグラデーションは味がある~平ペン
焼き絵についての記事、その3です。
その1「道具編」→
焼き絵とは-焼いて燃やして燻るに萌える技法 - 緋呂の異界絵師通信
その2「基本の丸ペンの焼き目」→
焦げ目に焦がれる焼き絵の焼き目いろいろ - 緋呂の異界絵師通信
そして、今回は素材によって違いが出る…というお話…を、書く予定でしたが。
その前に、マイペンアルファの基本セットに入っているもう一つのペン先「平ペン」について、書こうと思います。
品番はT21-K8。
私が大好きなペン先です。
平ペンの焼き目は美しい
本当に、キレイなグラデーションが出ます。
平ペンと、平ペンで焼いたグラデーション。
気合いは必要ですが、黒に近いほどに焦がすことも可能です。
この二枚は、どちらも合板を焼いています。
かなりデリケートに、グラデーションを作ることができます。
丸ペンで細密に描きこむのも良いですが、平ペンで作るグラデーションは、他の画材とは全然違う独特の質感になって、私が焼き絵が好きな理由の一つです。
キレイなグラデーションを出すには、
1.ペンの向きを揃えて同じ方向に何度も薄く焼いていく
2.一度に濃い焼き目を焦がすところのメリハリ
…かな~と思います。
このペン先は、温度調節できない「マイペン」では使えません。
高温になる「マイペンアルファ」専用のペン先なので、このペン先を使いたい方はアルファの方をご購入くださいね。
さて。
今回の画像は、二点とも、合板に焼いたものです。
天然板と合板では当然、質感は違います。
天然板も、木材の種類によって全然、違ってきます。
次回は、そこらへんを書こうと思います。