星月夜
フィンセント・ヴァン・ゴッホの「星月夜」
星月夜という名前のついたゴッホの絵は、他にもある。
糸杉メインの絵。
夜のカフェを描いた絵。
だが
私の中では、「星月夜」といったら、この絵しかない。
ゴッホの絵の中で一番好きな一枚。
これを見るために、妊娠中に東京まで行った。
思ったより、ずっとずっと、小さな絵だった。
そして、色調も、この画像よりももっと抑えた感じだった。
それだけに、そこに残る筆跡に感じる威力が凄かったのを覚えている。
もう一度原画を見たいと思うのだが。
日本に来てくれない。
(いや、知らなかっただけかな?)
高校時代、油彩を専攻していて。
卒業制作に描いた100号の絵は、夜の摩天楼にかかる月と女神。
後で思った。
私があの時描きたかった「月」は、これだ…と。
不徳な高校生だったので(笑)
歴代の芸術家の作品に……あんまり興味がなかったのです。
なので、専門学校時代までは、好きな絵描きと言えば当時現役のイラストレーターとか、漫画家だった。
当時も好きだったのは…ダリくらいかな~。
ゴッホも、北斎も、もっと後になってから好きになりました。
なので、今は写真すら残っていない卒業作品で自分が描きたかったものが、ゴッホの絵の中にある…ということも、ずっと後になってから気がついたのでした。
それにしても、この絵は構図が北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」に似ているよなぁ。
ゴッホの浮世絵好きは有名だから。
まあ、おかしくはないけど。
この波の形を見ていると、なんか知らんがドキドキするんだよねえ。
青海波文様も(笑)
青海波の模様なんてそこら中にあるのだけど、けっこう、見る度なんだかドキドキするのだ(笑)