文字のない文化に生きる人たちは、その成り立ちや足跡を記すこともない。
絵画として残したとしても。
伝えられることは、ある種、限定される。
もちろん、文字だけでも。
限定される。
けれど、口伝のカタチでしか歴史を残さない文化は…
どこかの時点で物語が変容しても、それを残す術がない。
しかし、また…。
何かに固定した姿で記す文化も、永劫ではない。
変容も、ある程度までは辿れるという程度かも知れない。
そう思うと、「記す」という行為は、誰に向けてするものなのか。
目が覚めて、布団の中で。
電波という見えない世界に記す文字を打ちながら。
何だか、とても、不思議な感じ。