旧<緋呂の異界絵師通信>

2018.05 本拠地を新天地へ移しました

★不可視の伝言

【伝言】伝達者の本来の役割は意訳ではない

意図的に、見えない存在とのコンタクトを図ろうとする場合。 人が特に注意すべきことは、必要以上の「解釈」を加えようとすることだ。 特に、自分自身の価値観や感覚から隔たったことがその内容として伝達された場合。 多くの人は、自己の理解の範囲に収める…

【伝言】自分の領分を超えようとする欲は最も忌むべき悪の一つ

自分の本来的な役割を超えて、別の役割を担おうとする者がいる。 その原動力は、主に、欲から来る。 欲が悪ということではない。 能力の限界を見失わせやすいのが、注意すべき点であるという以外、欲が悪である要素はない。 善意や慈悲も、時に人の欲の源と…

【伝言】記憶と記録 全体世界における人の役割

人の記憶が、見えない世界の存在を、その存在たらしめる重要な要素。 従って、見えない存在側は、人の中にその記憶を保持させていく必要がある。 鮮明であればあるほど、効果は高い。 そのために、人に対して絶えず、存在を示す働きかけをするのである。 人…

【伝言】世界を分割したい、という欲求

二元論とは、実に単純で、なおかつ捉えやすい概念である。 AとBという二種類があり、その差異に注目する。 世界は陰陽で成り立っている。 しかし、このことは、人の概念にある「二元論」の証明というわけではない。 人はものごとを、まるで見える線が引いて…

【伝言】祭祀と芸術、人の本能とは 「存在する」ということそのものへの賛歌

原初より、人は神を求める行動の中で様々な発明を成してきた。 言語も、文字も、芸術も、そうしたものの一つ。 あらゆる創造物は人が神へ捧げるために生み出された。 それゆえに、そられは人自身をも慰め、高めることができる力を持つ。 人の捧げ物とは、人…

【伝言】異質なものを恐れる 己の弱さに対峙できない自己憎悪が元凶

親しんでいるものと異なる態を示すものを、人は無意識に恐れる。 それは生物としての本能であり、消すことはできない。 ただし、現代においては、その働きが弊害になることは多い。 理解できないもの、異質に思えるものに対峙した時不安になるのは、やむを得…

【伝言】脳と感情 人の脳は快と不快の二種類でしか動かない

「価値」とはなんだ? お主らは、「価値」という曖昧な言葉を、その曖昧さをすり合わせることもなく、あらゆるものを測る物差しとして使う。 しかし、お主の思う「価値」が他者に通じぬことなど、今までいくらでも経験してきたであろう。 その物差しの無意味…

【伝言】人のルールで人の世界の外を縛ることはできぬ

お主ら人の世界で創り出した人のルールは、人の世界の外を縛ることはできぬ。 しかし、人の世界は、その外側の世界に内包された存在。 ゆえに、外側のルールは、人の世界にも適用される。 人には、社会という大きな枠のためのルールと、一人のためだけのルー…

【伝言】役割と手段は対 持ち時間の限界を正視せよ

あの時、停止させずにそのまま、突っ切っていれば。 少々無茶だったとしても、少々強引だったとしても。 そうしていれば、今、もう少し先の景色をみることができていたのではないか。 お主はいつも、そんなことばかり考える。 愚の極みよ。 その時は、そうし…

【伝言】窮地 自ら生み出す罠に捕まるでない

※昨夜書いた時に、あんまり連続でUPするのもどうかと思って一旦下書きにしてありましたが、これのことか!と思うような事案が発生したのでUPします。 余裕がない相手に遭遇した時、スロー再生モードに瞬間的に入れるように日頃から訓練をしておくことだ。 相…

【伝言】学びという泥船から飛び込め

「学び」がなぜ都合のよい逃げ場になりやすいと思う。 それは、誰にでも明確にわかる基準というものがないからだ。 ある一つのジャンルで、なにがしか一定の形を成したいとして。 たとえば主のその「手」の技を発揮するものを考えてみよ。 それは、見た目に…

【伝言】嫉妬 害意へ転嫁しやすいものとしてすでに方向付けられている名称を改めよ

その湧き上がる感情に否を出すな。 その感情は、前進するための燃料として最大の出力を上げるものだ。 その火力は、己を滅ぼすものでもある。 正しく用いねば、他をも害する。 その感情は、人にのみ与えられ、人にのみ許されたものである。 多くの人は、それ…


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