【伝言】世界を分割したい、という欲求
二元論とは、実に単純で、なおかつ捉えやすい概念である。
AとBという二種類があり、その差異に注目する。
世界は陰陽で成り立っている。
しかし、このことは、人の概念にある「二元論」の証明というわけではない。
人はものごとを、まるで見える線が引いてあるかのように分けたがる。
実際には、そのようなはっきりした線などは、存在しない。
ものごとはすべて、多段階の階層によって構成されている。
例えば、男性と女性という二元を考える上だけでも、そう単純ではないとすでに人は認識しているはずである。
ましてや、カタチを持たぬ概念となれば、階層はより細かく、そして微妙に混じり合って広がっていく。
それを、Aに近い側とBに近い側の両端だけで考えようとすると、様々な弊害が現れるのである。
たとえば。
人の言う「神」と「悪魔」は、どこで線を引く?
「善」と「悪」なら?
二元論の弊害の最たるものは、あらゆる事象を「分割」しうると考えてしまう原因となることだ。
その観念は、分割したいという欲求として表に現れる。
そのようにして、世界は思惑により分離分割され、双方の間には争いが生ずるのである。
この光の中に座ると、生まれ変わったみたいで幸せです あかり玉オーナーさんの嬉しい言葉
先月、オーダー制作のあかり玉をお納めしたお客様とお会いする機会がありました。
毎日、寝る前に暗くした部屋であかり玉を灯すのが一日の締めくくりになりました、とのこと。
光が暗い部屋の壁や天井に散っている様子は、本当にキレイ。
毎日少しずつ、向きを変えて、見ています。
今日はこちら側がなんか賑やかでいいなーとか、光とおしゃべりするのが楽しい。
あの光の中にいると、一日のいろんなことがすーっと消えて、自分が生まれ変わった気分になって、本当に幸せ。
そんな、嬉しいお言葉をいただきました。
ありがとうございました。
お納めしたあかり玉は、こちら。
オーダーは、「わたしのイメージで」ということで。
波と千鳥、桜のデザインにしました。
桜波千鳥のあかり玉 #あかり玉 #ひょうたんランプ #ハンドメイド #ランプ #異界絵師
あかり玉は、受注制作です。
天然のひょうたんを使いますので、全てが大きさやカタチが異なります。
中の光源は、LED電球。
白熱球だと高温になり発火の危険があるため、LEDでお届けしています。
ひょうたん本体は台座から外すことができるので、電球の交換も簡単です。
コードはスイッチつき。
詳しくは専用サイトにてご確認を。
★外部サイトからも読者登録できます!→
陶器絵付け なんとか、目処が立った感じがやっとできました
窯から、変形絵皿6点が出て参りました。
今回のは、かなり、安定していると思われる材料を用いての絵付けでした。
逆に言うと、もしも今回も失敗してたら、次はまた材料の構成から再検討に入らなきゃならないところ。
今までになく、ドキドキの窯出しとなりました。
結果的には、ほっと一安心。
これくらい薄めたら色飛びするであろうという予測でのギリギリの彩色をした箇所もありました。
無理をお願いして分けていただいた貴重な配合済み絵の具も、厚塗りしてみたところもいい感じになっているし。
線描きも、これならOKであろう、と思える焼き具合。
この素材たちで作る方向で、あとは自分の技術向上や、手持ちの絵の具の色数を増やしていくなど実践的なことを考えていける段階に入りました。
そして、これでやっと、瀬戸の窯元さんに発注してロットで数量を仕入れる予定にしている角皿への絵付けを試す段階になりました。
大中小と3パターンある、なかなかおしゃれで高級感のある角皿です。
絵の具の扱いも慣れてきたので、今サンプル版として仕入れさせていただいている分は大胆な絵柄なども試してみて、その素材を活かす描き方を見つけていきます。
ようやく、試作品としてではなく作品としてお出しできるレベルになった感触です。
でも、私は実に人に恵まれています。
普通なら、ろくに粘土も触ったことがなかったレベルの人間がここまで持ち込むには、最低でも数年は要したでしょう。
かかった費用も、半端ではなかったはずなのです。
それを、非常に好意的に様々なことを教えてくださる先輩作家さんや窯元さんがいてくださり。
欲しい情報が欲しい時に、いい感じで入ってくる状況になったり。
難関の絵の具類も、よい卸さんを教えていただけたし。
外には出さない方針であるはずの調合した材料を分けていただくことができたり。
使いたい技法を丁寧に教えてくださる方に出逢えたり。
本当に、恵まれたよい状況で進めてくることができました。
応援されてるな、って感じてます。
あと一息で、やっと、「スタートライン」に立つことができます。
そして、そこからは、永遠の研鑽が始まります。
陶器絵付けって、最後は窯にお任せで、自分でどうにかできる領域はほんの手前のところまで。
でも、それが醍醐味でもあり、困難であるが故の完成後のアドバンテージとなる。
造形品も作るのは大好きなので、陶器方面はこれからも力入れて、絵付けと作陶両方、精進していきます。
ひとまず。
絵付けはなんとか、目処が立った感じ。
本当に、ほっとしてます。
今日、窯から出てきた絵皿の一部分。
陶器に絵付け #artwork #dragon #龍 #陶器 #絵皿 #異界絵師
★外部サイトからも読者登録できます!→